笑いとワクワクで科学の扉を開く…イマジナス「科学体験ラボ」に隠された秘密

 ママ友の間で「気軽に科学を楽しめる」と人気の屋内施設が東京都杉並区にある。小学生だけでなく未就学児までもが、科学のトリコになるサイエンスラボ「IMAGINUS」をレポート!

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笑いとワクワクで科学の扉を開く…IMAGINUS「科学体験ラボ」に隠された秘密
笑いとワクワクで科学の扉を開く…IMAGINUS「科学体験ラボ」に隠された秘密 全 23 枚 拡大写真

 年末年始の冬休み、そして新学年を迎える春休みは、新しい習い事や新年度からの学習について、とりわけ「子供の学び」に思いを巡らすことが増える時期だ。休日のお出かけ先を選ぶにも「子供の学びや身体づくりに関連するものを…」と、つい固く考えてしまいがち。

 息子と娘と3人で過ごすことになった1月のある日、冬休みの終わりはできる限りリラックスして過ごしたいと思っていたこともあって、ママ友の間でも「小さい子も気軽に科学を楽しめる屋内施設」と噂の科学体験施設に行くことに。

 訪れたのは、東京都杉並区にある未来をつくる杉並サイエンスラボ「IMAGINUS(以下、イマジナス)」。イマジナスは、2020年に閉校した区立杉並第四小学校の建物を活用して、2023年10月にオープンした科学の楽しさを体験できる施設だ。年齢や科学の知識の有無に関係なく、遊ぶような気持ちで科学と向き合える場所とあって、当日も未就学児から中学生と思われる幅広い子供たちが訪れていた。

 イマジナス館内には、おもしろ実験についての展示やサイエンスショーなどを楽しむことができる「科学体験ラボ」、さまざまなデジタル工作機器を備える「ものづくりラボ」、科学に関するグッズを販売するショップやカフェなどがある。

 今回は、2組の親子と一緒に「科学体験ラボ」を体験し、日ごろの休日の過ごし方や子育てについて、イマジナス館長の小林直樹さんを交えてお話しする機会をいただいた。


エンタメとしての「科学」を親子で体験

 イマジナスのメインコンテンツ「科学体験ラボ」は、おかしな研究や不思議な現象を紹介する「おもしろ研究展示室」と、サイエンスショーが行われる「ゆかいな公開実験室」、道具やおもちゃを使って自分で実験できる「あそべる自由開発室」の3つの部屋から構成される。

これも科学!? 驚きと発見がいっぱい「おもしろ研究展示室」

 サイエンスショーの開場を待つ間、まずは「おもしろ研究展示室」で遊ぶことに。ここには「不思議」に関するさまざまなものが展示されており、子供たちは入口をくぐった瞬間、足早に吸い込まれていった。紙幣が敷き詰められたバスタブに入って大富豪気分が味わえたり(ただその紙幣はハイパーインフレが起きたジンバブエドルなので、貨幣価値はほとんどなしという虚しさも一緒に味わえたり…)、テーブルに置かれた実験道具をフラッシュ撮影すると肉眼では見えないきれいな色に光ったり、ビーカーやフラスコ、ろ過装置が壁一面にずらりと並んでいたり。

お金のお風呂に入って大富豪気分!かと思いきや・・・?
実験器具をフラッシュで撮影すると…え!なんでこうなるの?
壁一面に並んだカラフルな実験装置は圧巻
手をかざすと、光がビビビッ!

プロの役者のトークに惹き込まれ、気付けば親子で大笑い「ゆかいな公開実験室」

 「なんで?」「へんなの~」「不思議!」とひとつひとつの展示を楽しんでいるうちに、サイエンスショーの準備が整い、いよいよショーの会場となる「ゆかいな公開実験室」へ。イマジナスで上演されているショーは、”Nutty Scientists”という体験型科学学習プログラムで、年間を通し、さまざまな演目を楽しむことができる。55の国と地域で上演されている年間1,000万人を動員する世界的に人気のプログラムで、日本で体験できるのはイマジナスだけだ。”Nutty Scientists”のショーの演目は、いずれもナッティ研究所の博士たちがさまざまなミッションに挑戦し、参加者も研究所の一員として博士と助手の実験をサポートする構成になっている。

さすがプロの役者さん!子供たちは開始5秒でステージに釘付け。

 今日鑑賞するショーのテーマは宇宙。手作りロケットを飛ばしたり、月に見立てたバケツをぐるぐると回したり、膨らませた風船の入ったケースを真空にしてみたりと、博士と助手が次々に繰り広げるおもしろ実験に巻き込まれる子供たち。少しシャイな我が息子も、いつの間にか率先してステージに上がり、笑顔で実験に参加した。宇宙がテーマだと聞いて、「娘は年齢的に少し早かったかな…」というショー開始前の不安も杞憂に終わり、家族一同博士と助手のトークに魅了され、人見知りの娘も目をキラキラさせていた。

「真空」という科学現象を、自分で試して体験
お友達と一緒に、科学者見習いとしてステージに登壇。ボールの入ったバケツをぐるぐる!

ひとりで黙々と。お友達と一緒に。それぞれのアイデアを形にする「あそべる自由開発室」

 ショーが終わり、次は「あそべる自由開発室」へ。我が家でもお馴染みのおもちゃのブロックや、ドライヤー、ピンポン玉など、身近な道具が配置され、ここは自分たちの手で「科学の開発ミッションに挑戦できる」スペースだ。単にブロックで車を作るだけでなく、とにかく早く走れる車、逆に遅く走る車、長く回転し続けられるコマなど、さまざまなミッションが設けられ、それをクリアできるように手を動かし、改良を重ねる。隣で遊んでいた初対面のお友達と一緒に試行錯誤したり、イマジナスのスタッフの方からアドバイスをもらったり、開発のプロセスそのものを体験しながら熱中しているうちに、あっという間に時間が過ぎた。

回転し続けられるコマづくり。ひとりで黙々と試行錯誤を重ねるも良し。
その場にいたお友達同士協力してアイデアを出し合うも良し。
つくった車を走らせて、開発の成果をチェック!
未来をつくる杉並サイエンスラボ「IMAGINUS」の詳細はこちら

はしゃいで笑って、いつの間にか「科学」が身近に

 ひと通り遊び終わった後、一緒に遊びに来た親子と感想や普段のお出かけなどについて聞いた。

--先ほど鑑賞したサイエンスショーはいかがでしたか。

じんたろうくん:失敗ばかりする博士と助手がヘンテコでおもしろかった!

じんたろうくんママ:博士たちが全力でやってくれるので、最初は緊張していた子供もステージに上がったら自然と笑顔になっていました。

はるきくん:ぼくもドキドキしたけど、一緒に実験できたのが楽しかった!

はるきくんパパ:科学漫画や図鑑を読んで、知識としては知ってはいても、それを実際に目で見て、体験することはなかなかできないですよね。「実際にやってみるとこうなるんだ」ということを身をもって体験できるのがいいなと感じました。

「科学漫画や図鑑は好きだけど、実際に体験する機会がなかなかない」(はるきくんパパ)

--我が家も小4の長男が、年齢的に斜に構えがちなところがあるのと、4歳の娘が飽きてしまわないか少し心配でしたが、2人ともそれぞれにとても楽しんでいました。

じんたろうくんママ:博士と助手はプロの役者さんというだけあって、演技力やパフォーマンスが素晴らしく、私も引き込まれました。親も楽しめるエンタメショーでした。我が家は3人きょうだいなので、年齢を問わず楽しめるコンテンツが揃っているのは非常に魅力的です。

--年齢や性別の異なる子供がいると、休日のお出かけ先や遊び方に迷いますよね。皆さんは休日どのように過ごされていますか。

じんたろうくんママ:我が家はそれぞれ平日はサッカー、公文、ロボット教室、土曜日は空手を習っていて、興味がバラバラなので、誰かひとりが好きなことに偏らないように選んでいます。子供たちが今興味をもっていることを大事にしたいなと思っています。

はるきくんパパ:レゴ教室や英会話などインドア系の習い事をしていて、息子は休日も自宅で過ごしたいタイプのようなのですが、外遊びや身体を動かす機会もつくってあげたくて。イマジナスのような科学体験施設は知的好奇心も満たされ、身体も頭も動かせるのでとても良いですね。

--同感です。せっかくの限られた休日、学びのある時間を子供と一緒に過ごしたいと思ってしまうのは親のエゴでしょうか(苦笑)

館長・小林さん:「子供が興味をもっていることを入口に、子供の世界を広げたり、深めたり、そんな週末の過ごし方ができたら...」という思いは、多くの親御さんがもっているのではないでしょうか。

 私は以前別の科学館で働いていたのですが、そのときに感じていたのは「科学に興味をもってもらうための施設なのに、実際にはそもそも科学に興味がないと来館してくれない」というジレンマです。自分たちが考える科学のおもしろさについて、科学者としての視点で専門的な説明をしても、子供たちや日ごろ科学に接していない人たちからするとちんぷんかんぷんで、ますます足が遠のいてしまいます。そのような課題から、イマジナスは「科学のテーマパークのような施設にしたい」という思いでつくっています。

”Nutty Scientists”では、エンタメの延長で「たねあかし」もしてくれる

--イマジナスの空間やコンテンツづくりにおいて、特に注力しているポイントを教えていただけますか。

館長・小林さん:まさに今日皆で体験した「科学体験ラボ」には、こだわっています。科学の専門家が行うサイエンスショーは、仕組みや現象の学習的な説明が中心になりがちですが、イマジナスでは、すべてプロの役者が演じ、見ている人を惹き込む「エンタメとしての演出」が特徴です。プロの役者が演じることで、まず「楽しい」「おもしろい」という感覚から、科学に近付いてもらうことを大事にしています。先ほど「緊張がほぐれた」という感想をいただきましたが、最初はそっぽをむいていた高学年の小学生が終盤には熱心に鑑賞していたり、普段は引っ込み思案な子が恥ずかしがることなく手を挙げて親御さんが感動してくださったりというのは、よくあることです。

 サイエンスショーをはじめとする「科学体験ラボ」のコンテンツは、イマジナスでも「入口」として設計しています。年齢問わず、エンタメや遊び、日常にあるものの延長線で、科学のおもしろさ・おかしさ・不思議に気付いてもらえたらと思っています。

知識以上に大切なのは「理科的な考え方」

--サイエンス(科学)と小学3年生から始まるお勉強としての「理科」の間には少し隔たりがあるよう⁠⁠⁠⁠⁠⁠に感じています。皆さんのご家庭ではいかがですか。

はるきくんパパ:うちはまだ2年生なので学校の授業では理科が始まっていないのですが、早くからこういう場で理科のエッセンスに触れることで将来的なハードルも低くなるのではと感じました。

じんたろうくんママ:我が家は、まさにその隔たりに直面しています。長女は自分で考えてあれこれ試すことが好きなようで、実験さながらに、料理をしています。でも理科の授業には、あまり関心がないようで…。小学5年生の長男も「実験は楽しいけれど、理科のテストはよくわからない」と話すことがあります。教科としての理科では知識を覚えることや基礎的な算数の知識も必要で、少し難しさを感じているようです。

年齢に関係なく楽しめるコンテンツが揃っている点でも、イマジナスは子育て世帯にとって頼もしい存在。

--小林さん、このようなハードルを乗り越えるにはどうしたら良いのでしょうか。

館長・小林さん:私自身、子供のころから実験は好きでしたが、覚えるのは大の苦手でした。特に小学校の段階では、込み入った仕組みや構造を教えてくれないので、かえって覚えづらく、理科=暗記科目になってしまっているきらいがあるのが非常に残念です。

 ただ、私は「実験が楽しい」「予想するのが楽しい」という気持ちは、テストの点数以上に大切なことだと思っています。やったことがないことを理想に近づけていく試行錯誤を楽しむような、「理科的な考え方」をぜひ好きになってほしい。正しい答えを導くことよりも、そのプロセスを楽しんでほしいですね。

--なるほど。日常の中で理科的な考え方を育むコツはありますか。

館長・小林さん:よく保護者の方から「私自身が文系なので子供からの質問に答えられない」という相談を受けることがありますが、まったく問題ありません。ぜひお子さんと一緒にやってみたり調べたりしてみてほしいです。「お母さんもわからないけれど、あなたはどう思う?」と聞いて一緒にやってみて、結果を見てまた試してみる。大人が100点満点の答えを出す必要はないですし、むしろ子供の方が良い結果を導き出すことだってあるんです。プロセスを一緒に楽しんでいただくことで、お子さんが独り立ちしたときに、理科に限らずさまざまな課題に前向きに向き合っていくことができるようになっていくと思います。

「遊びながら楽しめる、科学のテーマパークをつくりたい」(館長・小林さん)

 ご家庭の中で科学に触れる場面をつくるのは、なかなか難しいかもしれません。そんなときにはぜひイマジナスに来てみてください。科学に触れたことのない小さいお子さんや、理科に苦手意識のあるお子さんには、先ほどご紹介した「科学体験ラボ」がお勧めですし、お子さんが「科学っておもしろいかも」「楽しい」と感じているのであれば、もう一歩踏み込んで、科学実験を通して試行錯誤のプロセスをより楽しめるワークショップ(「ものづくりラボ」など)も用意しています。

--我が家の子供たちには自分で問いを見つけて、考えて、あれこれ試して、また新たな問いを見つける、そのサイクルを自分で回せるようになってもらえたらと思っています。保護者の皆さんは、お子さんたちにどんな風に育ってほしいですか。

はるきくんパパ:我が家も同じですね。どうしてこうなるんだろうと自分で考えたり、調べてみたりする中で、どんどん興味を深めていってもらって、将来的に熱中できることや仕事につながっていくと良いなと思います。そのための環境や機会を用意する、支援することが親の役目だと考えています。

じんたろうくんママ:私たちが子供のころは、「学び」=「正解を教わる」という時代でした。自分が親になって、時代も様変わりした今、果たして子供たちが自分で問いを立てることができるような子育てをできているだろうかと、よく考えます。今日1日を通して、理科や科学の学びに限らず、子供が成長するうえで「なぜ?」「不思議」「おもしろい」という気持ちをもつことの大切さにあらためて気付かされました。


館長・小林さん:今日保護者の皆さんのようすを見ていて、程よい距離感でお子さんを見守っていらっしゃったのが印象に残っています。中にはつい口を出してしまう親御さんもいらっしゃるのですが、そうすると子供たちは大人の顔色を伺いながら、大人が求めていることをするようになってしまうんです。AIがどんどん発達する中、まだ見ぬ世界で生きるために、答えがないことを自分なりに考える思考力や、問いを見つける課題発見力、何度も挑戦する粘り強さが求められています。AIでは補えないこれらの力は「理科的な力」に多分に含まれています。イマジナスで楽しみながら、自分の「?(疑問・不思議)」「!(驚き・発見)」をたくさん見つけてほしいですね。

--皆さん今日は1日、ありがとうございました。


 子供たちと一緒に体験したイマジナスは、楽しみながら、いつの間にか科学の入口に立つことができる場所だった。1日を通して、科学とエンタメが非常に近いところにあると感じた。予想して、やってみて、試行錯誤を繰り返す。そんな理科的な思考を親子で楽しめたら、毎日が楽しくなりそうだ。

未来をつくる杉並サイエンスラボ「IMAGINUS」の詳細はこちら

リセマム読者限定企画:カフェで実験「カラードリンク研究セット」プレゼント

 イマジナスでは、2026年春休み、リセマム読者限定キャンペーンを実施する。館内3階にあるカフェでの注文時当日のサイエンスショーのチケットを提示し、「リセマムの記事を見た」と言うと、読者限定の特典として「カラードリンク研究セット」をショーを観覧したお子さま(4歳~中学生)1人につき1つプレゼント。対象期間は、2026年3月20日から4月5日(期間中に複数回来館しても特典の提供は1回のみ。セットに含まれる実験器具は持ち帰ることはできない)。

  2026年の春休み期間の3月27日から4月5日と、ゴールデンウィークの4月29日から5月6日には、春の特別企画展「スライムLAB 2」を開催。暗闇で光るスライムや温度で色が変わるスライムなど、いろいろなスライムを作ることができる。特別企画展の期間中は「カラードリンク研究セット」もコラボ仕様に変更予定。春休みとゴールデンウィークでは体験内容も一部変わるため、何度も来館して楽しんでほしい。

リセマム読者限定でもらえる「カラードリンク研究セット」 (特別企画展の会期中はコラボ仕様に変更予定。ゴールデンウィーク期間中の特典提供はなし)
僕は紫!私はピンク!混ぜる量やタイミングによって、違う味・違う色に変化する…?

《中村真帆》

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