あわえは2026年6月17日、徳島県美波町で実施する「デュアルスクール」の2026年度参加者募集を開始した。住民票を移すことなく、期間限定で地方の小中学校に通学できる制度。親子で地域に滞在しながら学校生活を体験でき、リモートワークとの両立や、将来的な移住を検討する家族などに活用されている。
デュアルスクールは、二地域居住や移住、リモートワークなど、都市と地域を行き来する新しい暮らし方の一環として、あわえが展開する取組み。親子で地域に滞在しながら学校生活を体験できる仕組みとして、これまで多くの家族に活用されてきた。
2016年の開始以来、徳島県の11自治体・26校、山形県高畠町の3校で児童生徒の受入れを実施。参加者数は開始当初から約2倍に増加しており、10年間で「新しい学校の形」としての取組みが広がっている。2025年度には、徳島県外在住の3組の家族が、同事業を通して徳島県への移住を実現するなど、お試し移住としても活用されているという。
Webサイトでは、過去の参加家族による「リモートワーク並行型」と「お試し移住型」の体験談を公開。地方滞在のハードルとなりがちな「仕事の調整」や「住まいの確保」をどう乗り越えたか、各家庭のスタイルにあわせた具体的な活用モデルを紹介している。
「リモートワーク並行型」で参加したAさん家族は、子供に都会では得られない文化や多様性を感じてほしいという思いから参加。保護者はコワーキングスペースを拠点にリモートワークを行い、約1か月の滞在中、有給取得は移動日など数日のみだったという。子供は放課後にミニバスケットボールに参加するなど、多世代との交流を自ら楽しむ主体的な姿がみられるようになったとしている。
「お試し移住型」で参加したBさん家族は、将来的な移住を検討する中で、実際の学校の雰囲気を確認するために参加。保護者は2週間仕事の休みをとり、子供のサポートに専念したことが移住の決断につながったという。子供は、個性を尊重する教育環境があっていたようすで、移住後は「土曜日も学校に行きたい」と言うほどになったそうだ。
参加者からは「一歩踏み出してみると、子供だけでなく大人にとっても、人との繋がりを再構築できたり、地方ならではの人の温かみを感じられたりする経験になる」「特に最初は仕事を無理に入れず、地域のキーマンと繋がることを意識すると、その後の生活がスムーズになる」といったアドバイスが寄せられている。
デュアルスクールは、受入れ側の学校や児童生徒にも良い影響を与えている。実際に受入れを経験した学校の校長は「特に顕著な変化は、在校生たちの自立心と他者への思いやりです。授業中に参加児童をサポートしたり、休み時間に学年を超えて遊びに誘ったりと、在校生が自発的に『お兄さん・お姉さん役』を担う姿が見られました。また、運動会などの行事を通して、子供たちだけでなく保護者間の交流も活発化し、地域全体の絆が深まったように感じました」と語っている。
2026年度の募集期間は、2026年6月17日正午から7月6日午後5時まで。対象は小学1年生から中学3年生。参加費は無料だが、滞在費や生活費などは自己負担となる。参加には保護者の帯同が必要。申込みは、Peatixの専用ページにて受け付ける。
◆2026年度 徳島県美波町デュアルスクール 募集概要
募集期間:2026年6月17日(水)12:00~7月6日(月)17:00
対象学年:小学1年生~中学3年生
実施期間:数日~2週間程度(事前調整に約2~3か月)
費用:参加費無料(滞在費・生活費などは自己負担)
申込方法:Peatixの専用ページより申し込む
※参加には保護者の帯同が必要

