岡山県教育委員会は2026年11月4日、「岡山県立高等学校入学者選抜の改善(素案)」に対する県民からの意見募集を開始した。特別・一般入学者選抜を統合し、2028年度(令和10年度)入学者選抜からの導入を目指す。全校に特色枠・一般枠を設け、最大3校まで志願できる制度などを盛り込んでいる。
今回の見直しは、生徒の主体的な進路選択の促進や中学校と高校の円滑な接続を図ることが目的。岡山県高等学校教育研究協議会が2026年2月24日にまとめた意見を踏まえ、選抜制度の改善案を作成した。
新制度では、従来の特別入学者選抜と一般入学者選抜を統合し、2月下旬に「第1次入学者選抜」を実施する。全日制・定時制を含むすべての県立高校が対象で、募集定員の100%にあたる人数を募集する。海外帰国生徒や外国人生徒等のための入学者選抜など、別途実施する選抜の募集人員を含む。
第1次入学者選抜では、全校で「特色枠による選抜」と「一般枠による選抜」を実施する。特色枠の募集人員は募集定員の10~80%、一般枠は20~90%の範囲で、各高校が学科・コースごとに設定する。
特色枠による選抜では、調査書や学力検査、面接に加え、各高校が必要に応じて口頭試問、小論文、作文、実技、プレゼンテーション、自校作成による学力検査の追加問題を実施できる。学科やコースの特色に応じた選抜を行い、目的意識や適性などを総合的に判断する。特色枠で合格とならなかった受検者は、自動的に一般枠による選抜の対象となる。なお、特色枠に出願せず、一般枠のみに出願することもできる。
一般枠による選抜では、調査書、学力検査、面接の結果などをもとに総合的に判定する。学力検査は、全日制が国語・数学・英語・社会・理科の5教科、定時制が国語・数学・英語の3教科。これまで自校作成問題を出題していた岡山朝日高校を含め、すべての高校で県教育委員会が作成する共通問題を実施する。なお、特色枠では、各高校の判断で自校作成による学力検査の追加問題を課すこともできる。
また、すべての高校で複数校志願を導入する。異なる高校を含め、第3志望まで出願できるようにする。第1志望の選抜では調査書、学力検査、面接などを資料とする一方、第2・第3志望の選抜では調査書と学力検査の結果などをもとに判定する。ただし、第2志望は第1志望選抜後、第3志望は第2志望選抜後も欠員がある場合に実施する。
このほか、第1次入学者選抜の合格発表時に欠員がある高校では、3月中旬に第2次入学者選抜を実施する。海外帰国生徒、連携型中高一貫教育、フレックス制、定時制課程の特別な入学者選抜は引き続き実施し、新たに「外国人生徒等のための入学者選抜」を設ける。
岡山県教育委員会は、素案に対する意見を2026年12月3日まで募集する。提出方法は郵便、FAX、メール、インターネットの4通り。寄せられた意見と県の見解はWebサイトなどで公表し、素案を修正した場合はその内容もあわせて知らせる。個別の回答は行わないとしている。

