日立と慶大、ネットワーク利用効率向上の通信制御技術を開発
日立製作所と慶應義塾大学 西宏章准教授は10日、ネットワークを仮想的に分割するネットワーク仮想化を活用し、アプリケーションの要求速度や通信容量に応じて最適に使い分けてネットワークの利用効率を高める通信制御技術を開発したことを発表した。
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2015年以降の新世代ネットワークの実現に向け、ネットワークを構成する物理資源を仮想的に複数に分割し、通信速度や通信容量の異なる仮想ネットワークを複数共存させることで、新たな利用目的に合わせたネットワークの構築を簡単にする「ネットワーク仮想化技術」が注目されている。今回開発された技術は、現在開発されている仮想ネットワークの通信容量を通信データ量などに応じて柔軟かつ最適に割り当てる技術、および仮想ネットワークの経路を最適化する技術となっている。これにより通信事業者が従来と同じ規模の通信設備で従来よりも多くの通信利用者に高速な通信環境を提供することや、利用者が多様なアプリケーションを低コストで利用することが可能となる見込みだ。
新技術では、バックアップ等のために複数のデータセンター間でデータを同期する際に、データセンター間に発生する通信 データ量の変動に応じてアプリケーションの要求速度を満たす最適な通信容量を計算し、仮想ネットワークの通信容量を動的に割り当てる。また、速度変動の大きいモバイル環境においても、より多くの利用者に快適な通信環境を提供するために、無線アクセス網の通信速度の変動に応じて、通信利用者の要求速度を満たす範囲で通信容量に余裕のある、無線アクセス網と仮想ネットワークの組み合わせを動的に選択するという
また通信経路の組み合わせが数百億通り存在する大規模なネットワークにおいて、通信経路の空き容量を考慮した最適な通信経路を設定し、インターネット等で用いられている従来方式に比べて約2倍の通信利用者に高速な通信環境を提供する仮想ネットワークの最適な通信経路を設定することも可能とした。さらに、ネットワークにつながっている端末同士の通信品質が劣化した際に、過去の通信品質劣化の情報から原因である輻輳が発生した個所を特定することができる。
今後は本研究開発の成果を、ネットワーク仮想化技術を用いた実証実験用のプラットフォームに適用することで、ネットワーク仮想化技術の実証を行う計画だ。なお、本成果は14日から東京都市大学で開催される「電子情報通信学会2011年総合大会」にて発表される予定。
日立と慶大、ネットワーク仮想化を活用し通信効率を高める技術を開発
《冨岡晶@RBB TODAY》
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