公立高教員の約8割が生徒の学習意欲の低さ・基礎学力未定着に悩み
ベネッセコーポレーションは4月26日、「高校教員を対象とした学習指導基本調査」の結果を公開した。調査対象は全国の公立高校の校長および教員。
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同社のシンクタンク「Benesse教育研究開発センター」では、学校の取り組みや、教員の学習指導の実態および意識を把握するため、2010年8~9月に、全国の公立の高校の校長・教員(校長830名・教員4,791名)を対象に郵送法による質問紙調査を実施。うち今回は校長調査と勤務校がマッチング可能な3,070名を分析対象としている。同調査は小・中学校の教員を対象に1997年から実施しているが、高校教員対象は今回が初めてだという。
生徒に関する教員の悩み(全体)について質問したところ、「生徒の学習意欲が低い」(80.7%)、「義務教育段階の学習内容が定着していない生徒が多い」(79.3%)、「生徒間の学力差が大きくて授業がしにくい」(64.9%)、「生徒指導に時間がかかり過ぎる」(44.8%)という結果になった。
平日の朝・放課後、土曜日の時間の活用状況については、公立高校の50.7%が「土曜日の学習、進路等の指導」を実施していることがわかった。また、「平日の放課後の補習、進路等の指導」は90.7%の高校で実施されており、「平日の朝読書」(40.5%)や「平日の朝学習」(50.1%)など、学習習慣の確立や受験対策を目的とした取組みも実施されていることがわかった。
普通科の高校について、生徒の中学時代の評定平均別に集計したところ、評定平均「4.5〜5.0点」の高校では「生徒の学習意欲」や「義務教育での学習内容の未定着」に悩む教員は50%未満であったが、「3点未満」の高校では90%を超えており、高校間で生徒の実態が大きく異なる様子が伺えるとしている。
また、教員の指導観をみると、評定平均「4.5~5.0 点」の高校では77.4%が「自発的に学習する意欲や習慣を身につけさせること」を重視しているが、評定平均「3点未満」の高校では47.7%が「たとえ強制してでも、とにかく学習させること」を重視する傾向があるなど、生徒の実態の違いから学校の指導方針や教員の指導観も異なることが明らかになった。
《前田 有香》
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