「将来は英語を使う仕事がしたい」56.1%…児童英検調べ

 日本英語検定協会は5月11日、第3回「児童英検受験者(児童)を対象とした英語に関するアンケート」の調査結果を発表した。

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何歳のときから英語の勉強を始めましたか?
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 日本英語検定協会は5月11日、第3回「児童英検受験者(児童)を対象とした英語に関するアンケート」の調査結果を発表した。

 同調査は、英語検定協会「児童英検課」が昨年発足させた「こどもワクワク英語プロジェクト」の一環として、児童英検試験開催時に毎回実施しているもの。2010年度の第3回児童英検公開会場試験は2月6日に東京・名古屋・大阪で実施され、受験者の児童(6〜12歳)144名を対象にアンケート調査を行った。有効回答数は139名(男子43.2%・女子56.8%)。

 英語の勉強を始めた年齢を聞いてみると、「5歳」「6歳」からと答えた子どもが16.5%ともっとも多く、次いで「3歳」からが15.8%となった。小学校3年生(9歳)までに始めたという受験者の合計が全体の91.2%を占めている。

 英語を習う場所については、「家」が33.1%ともっとも多く、続いて「英会話スクール」(32.4%)、「塾」(11.5%)となり、児童の英語教育は「英会話スクール」や「塾」に限らず、保護者が教えている家庭も多いことが伺える。

 「英語を習っていて、一番得意なこと・一番苦手なことは何ですか」という質問に対して、もっとも得意なことは「聞くこと」(40.3%)、もっとも苦手なことは「話すこと」(33.1%)という結果になった。「話す」「聞く」「書く」「読む」の4技能それぞれの「得意」と「苦手」の比率を比べてみると、「得意」が40.3%となった「聞く」については「苦手」という回答はわずか5.8%となっている。

 「聞く」以外の3技能ではすべて「苦手」が「得意」を上回っており、特にもっとも「苦手」が多かった「話す」では「得意」と答えた子どもは15.8%で4技能中もっとも低い結果となった。

 「将来英語を使った仕事をしてみたいですか」という問いに対しては56.1%が「はい」と回答しており、英語を使った仕事に関心のある子どもが多いことがわかる。

 「英語が一番必要な職業は何だと思いますか」という質問では、「スポーツ選手」(18.0%)、「医者」(11.5%)、「塾の先生」(10.8%)などとなっている。また、「モデル」(5.8%)、「歌手・俳優」(3.6%)といったアーティスト系や「会社員」(7.9%)、「警察官」(7.2%)という職業も挙げられていた。

 「将来なりたい職業は何ですか」と聞いてみたところ、「スポーツ選手」(19.4%)、「幼稚園・保育園の先生」(7.2%)、「医者」(6.5%)などとなった。また、「その他」と答えた内訳では「パティシエ」「ディズニーランドのキャスト」「建築士」などの専門的な職業を希望している子どもがいることも伺える。また、将来、外国で仕事をしてみたいと思うかという質問では、「いいえ」が55.4%で半数を超えている。

 「将来どんな大人になりたいですか」という問いに複数回答で答えてもらったところ、「頭がいい人」がもっとも多く61.9%、次いで「やさしい人」(51.8%)、「英語が上手な人」(41.0%)となった。また、近くにいるあこがれの人を聞いたところ、「お母さん」がもっとも多く33.1%。次いで「友達」が19.4%、「お父さん」が10.8%となった。

 「英語の授業で一番好きなことはどんなことですか」という問いに対しては「英語のゲームをすること」が25.2%ともっとも多く、続いて「ノートに字を書くこと」が23.0%となった。書くことは苦手と答えた子どもが多かったものの、実際の学習においては「字を書くこと」について好きと感じているようだ。

 外国の人と英語で話をしたことがある子どもは72.7%で、その外国人は「学校の先生」(50.5%)、「塾の先生」(28.7%)、「道を歩いていた人」(21.8%)などとなり、多くの子どもたちが英語でコミュニケーションをとった経験があることがわかる。

 海外旅行の経験の有無については、54.7%が経験ありと答えており、行き先の国・地域については「ハワイ」(25.0%)、「アメリカ」(21.2%)、「グアム」(21.2%)、「韓国」(11.5%)、「タイ」(11.5%)などとなっている。また、英語圏だけではなく、アジア・オセアニア・ヨーロッパ・アフリカと旅行先は多岐にわたっていることがわかる。

《前田 有香》

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