高校教員の6割が秋入学に否定的…ネックは卒業時期
さんぽうは8月22日、「秋入学に関するアンケート」の集計結果を発表した。大学の秋入学について、高校教員の6割が否定的な意見を持っていることが明らかになった。ネックは卒業時期にあるという。
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同調査は、高校進路指導現場の秋入学に対する意識を把握することを目的として、2012年7月13日~8月9日にFAX調査を実施。18都府県の高校223校の進路部からの回答を得た。
大学の秋入学について、「どちらかといえば反対」が46%でもっとも多く、次いで「同時実施が望ましい」26%、「導入に反対」が14%、「全面的に移行するのに賛成」14%だった。「どちらかといえば反対」と「導入に反対」とする秋入学に否定的な意見が60%を占めた。
秋入学実施時の選考時期について、指定校推薦試験、AO入学試験、一般入学試験、いずれについても、2~3月が最多となり、一般推薦では、2~3月と4~5月が同数で最多となった。次いで多かった時期は、指定校推薦試験では10~11月、一般推薦試験では12~1月、AO入学試験では10~11月、一般入学試験では6~7月だった。
秋入学へ全面的な移行を支持する先生方の一般入学試験の実施すべき時期について、6~7月が50%と半数が支持しており 4月以降に実施の意見が半数を超えた。
自由記入回答結果によると、小・中・高校の春入学・春卒業のサイクルを変更しない限り、弊害がでるとの複数意見がみられた。また、高校卒業から大学入学までの半年の空白期間が生じることで大学へ入学するまでの学習意欲が低下する可能性を心配する意見も複数みられたという。
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