お盆渋滞の中央道、19か所でスマホ通信速度を計測
今回、特に激しい渋滞が予想されている中央自動車道の下り区間ににあるサービスエリア(SA)及びパーキングエリア(PA)全19箇所にて、4G/LTE対応スマートフォンの速度調査を行った。
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速度調査にはいつものように「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを使用。同一箇所で3回計測し、その平均値を算出している。使用した端末は、NTTドコモ「Xperia A SO-04E」、KDDI(au)「Xperia UL SOL22」、ソフトバンクモバイル「ARROWS A 202F」と、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルそれぞれの「iPhone 5」。
Android端末で、安定感・速度ともに優秀だったのはKDDIの「Xperia UL」。調査した全19箇所でLTE回線につながり、Android端末で比較すると下り速度は19箇所中10箇所で1位、上り速度は17箇所で1位という成績だった。下り平均20Mbps以上の高い数値を7箇所で記録した他、全体を通して上り速度の平均が9.51Mbpsと、その安定感は群を抜いていた。唯一、駒ヶ岳SAではLTE通信ながらも下り平均0.36Mbps、上り平均0.19Mbpsという低い数値となった。
次にソフトバンクの「ARROWS A」。下り速度では8箇所で1位とKDDIに次ぐ成績で、特に藤野PAでは下り平均62.83Mbpsという今回の調査における最速値を記録した。4G回線につながったのは、最速値を出した藤野PAを含め6箇所。これは少し物足りない結果だが、3G回線でも10Mbps前後(下り)の比較的速い速度が出ることもあり、下り速度においては概ね安定していた。しかし、上り速度の19箇所での平均は1.16Mbpsとやや苦しい結果に。ここは今後の課題となるだろう。
ドコモ「Xperia A」については、LTEにつながったのが4箇所とAndroid端末中では最も少ない結果に。その4箇所においては、駒ヶ岳SAで下り平均33.07Mbps、上り平均3.35Mbpsを記録し上下ともに1位となった他、比較的高い数値を記録した。しかしそれ以外では下り平均で1~4Mbps程度にとどまり、上りも全体の平均が0.85Mbpsと低い数値に終わった。
iPhone 5ではソフトバンクが強さを見せ、下り速度は17箇所、上り速度は15箇所でKDDIを上回る数値を記録した。LTEの捕捉に関しても、KDDIは2箇所、ソフトバンクは12箇所とかなり差がつく結果に。ソフトバンク版iPhone 5は、以前であれば都心に近いほど速度が出るというイメージであったが、今回の結果をみると双葉SA(下り平均28.78Mbps)、神坂PA(下り平均44.62Mbps)、屏風山PA(下り平均28.49Mbps)などでも高い数値を記録しており、エリアが拡大していることを実感した。
今回の調査では、KDDIのAndroid端末、ソフトバンクのiPhone 5が優秀な結果を残した。ただし、これはあくまでも帰省ラッシュ前に計測した結果であり、その場所のトラフィック量が増えればまた違った結果になるかもしれない。今後は、実際に渋滞に巻き込まれた場合についても調査していきたい。
【SPEED TEST】お盆の帰省ラッシュ始まる!中央道で4G/LTE端末の通信速度をチェック!!
《白石 雄太@RBB TODAY》
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