就職先に定年まで勤めたい人が半数、求めるものは「お金」…就活生の意識調査

 ザ・スーツカンパニーは12月26日、就活中、またはこれから就活を始める予定の大学3年生を対象に実施した「就職活動に関する意識調査」の結果を発表した。2人に1人は、就職した会社で定年まで働きたいと回答しており、今の就活生は意外にも安定志向であることがわかった。

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就活を始める際、まずやるべきことは?
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 ザ・スーツカンパニーは12月26日、就活中、またはこれから就活を始める予定の大学3年生を対象に実施した「就職活動に関する意識調査」の結果を発表した。2人に1人は、就職した会社で定年まで働きたいと回答しており、今の就活生は意外にも安定志向であることがわかった。

 調査は12月13日(金)~14日(土)、現在就活中、またはこれから就活を始める予定の大学3年生にインターネットで実施。全国の20~22歳の男女206人から回答を得た。

 はじめに、「就職活動を始めるにあたり、まずやるべきことは何か(何だと思うか)?」の問いには、「自己分析」(80.6%)、「企業や業界の情報を知る」(74.8%)が大多数だった。まずは自分を見つめ直し、進むべき道の情報収集を重視していることがわかった。

 「就職した会社にどのくらい勤めたいか?」の質問では、1位が「41年以上」(47.6%)で、アベノミクスであっても、就活生は安定志向であることがわかった。理由は、「ひとつの企業でスキルを磨いていきたい」などのポジティブな意見から、「そのほうが安定した人生を送れると思うから」など現実的な意見まで挙がった。2位には「3年」(12.1%)が入っており、まずは3年を、経験を積むための期間と考えているようだ。

 また、「就職する会社に求めるものは?」の回答には、将来を見据えた現実的な回答が目立ち、「お金(給与)」(70.4%)が1位、「業務内容」(67.5%)、「安定」(65.0%)がこれに続いた。

 「就活時にブログ、クチコミ掲示板、SNSなどを活用したか?」の質問では、7割以上が「活用した」「今後活用したい」と回答。これらのツールは、今や就活の情報収集には欠かせないものとなっているようだ。

 「就活では何にお金がかかったか?」の回答は、1位が「身に付けるもの(スーツ、靴、シャツなど)」(79.6%)だった。採用担当者の9割以上は「見た目」を採用のポイントにしているという調査結果もあり、「見た目」の印象に気を配るのは重要になりそうだ。

 最後に、「今年の就活を漢字一文字で表すと」の質問には、就活生、採用担当者ともに、1位が「難」となり、異なる立場の両者が同じ考えを持っていることがわかった。

《宮坂 英里》

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