意外に知らない自転車の選び方や安全に乗るためのメンテナンス方法
自転車の購入時にもっとも気にすることは、何だろうか。新入学を控え、3~4月は1年でもっとも自転車が売れる時期だという。通学はもちろん、保育園や幼稚園の送り迎えなどのために自転車を購入する人が多いようだ。
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
製品の安全性を知る一番簡単な方法は、安全マークの有無を確かめること。もっともよく見かけるのはSGマークだろう。一般財団法人製品安全協会が認証しているもので、自転車を含む各種消費生活用製品の安全性を保証している。
自転車に限定したものでは、一般社団法人自転車協会が認証しているBAA、SBBAというものがある。いずれも厳しい審査をクリアした自転車だけにつけることが許されたマークで、スポーツタイプの自転車を対照としたSBAAは、BAAよりもさらに審査が厳しいという。日常生活での利用ならBAAマークがついているものであれば、まず安心だろう。
子どもを前後に乗せて使用する場合は、BAAマークに加えて、「幼児2人同乗基準適合車マーク」がついたものを使用しなければならないことが、道路交通法に定められている。また、自転車の荷台には耐荷重が記載されているので、チャイルドシートとお子さんの体重の合計が耐荷重内に収まるか、確認が必要だ。
◆安全に乗るためにはメンテナンスは必須
安全に自転車に乗るためには、まずは安全な自転車を選ぶことが大事だが、メンテナンスも同様に大切だ。空気圧のチェックや、サドルをしっかり固定するなどはもちろん、反射板が割れたまま、ブレーキが緩んだままということがないよう、定期的な点検が勧められている。
一般社団法人日本車両検査協会東京検査所所長の小野田元裕所長に、簡単にできる空気圧、サドル、ブレーキのメンテナンスについて聞くと、体重でタイヤがへこんだとき、地面とタイヤの接地部分が横10cmくらいであれば適正な空気圧だという。空気が入りすぎると、でこぼこ道で弾んで危ないし、空気が少なすぎると抵抗が大きく、こぎにくいという。
サドルについては、締め方が緩くて運転中にがくんとサドルが下がったり、左右に動いたりしてしまうことが意外に多いという。特に自転車を家族で共用している場合などは拳でサドルを叩いても動かないかどうか確認するとよいようだ。
ブレーキについては、自転車にまたがり、ブレーキを握ったまま前後に自転車を動かすとよいという。この時に少しでも動くようであれば、ブレーキの制動力(止めようとする力)が落ちていると考えられるので、ブレーキワイヤーの交換などが必要だ。
メンテナンスまでは難しくても、上記3つだけでも日常的に点検するとよいだろう。「まずは異常に気づくだけでもいい。気づいたら、ぜひ行きつけの自転車屋さんで点検をしてもらってください」と遠藤氏は話す。
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