公立小・中学校の7割以上が標準授業時数を超えて実施…文科省調査
文部科学省は3月26日、平成25年度公立小・中学校における教育課程の編成・実施状況調査について公表した。7割以上の公立小・中学校で標準授業時数を超えて授業時数を設定していることがわかった。
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同調査は、小中学校の教育に関する政策の企画、立案のために実施しており、前回は平成23年度に行っている。調査は、すべての公立小学校、中学校、中等教育学校前期課程の平成25年度計画について(一部平成24年度実績を含む)、都道府県の指定都市教育委員会を通し、平成25年8月から10月に実施した。
小・中学校の授業時間の状況については、学校教育法施行規制に定める標準授業時間との関係をみると、標準時間数と同数の授業時数を設定している学校が小・中学校ともに約3割。標準時間を超えて授業時数を設定している小・中学校はともに約7割だった。
全体の平均値でみると、多くの学年で標準時数を年間40~50単位時間ほど上回る状況。年間70単位時間(週2コマ程度)を超えている学校は、例えば小学校第5学年では25%、中学校第1学年では21.7%となっている。一方、中学校第3学年は標準時数を上回る時数が約21単位時間と他学年に比べて少なくなっている。
個に応じた指導の実施状況については、理解や習熟の程度に応じた指導を実施する予定の学校の割合は、公立小学校では82.9%、公立中学校では78.9%。前回調査時より増加しており、公立中学校では10ポイント以上上昇している。
補充的な学習を取り入れた指導を実施する予定の学校の割合は、公立小・中学校ともに6割以上で、3割以上の公立小・中学校で発展的な学習を取り入れた指導を実施する予定でいる。
また、平成25年度に3学期制を採用する公立小学校は79.1%、公立中学校で79.4%。前回調査時より、小・中学校ともに3学期制を採用する学校の割合が微増し、2学期制を採用する学校は微減している。
結果は同省のホームページで見ることができる。
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