入学前から始まる面倒見の良い教育…聖学院大学で保育士・幼小教諭を目指す
政治経済学部、人文学部、人間福祉学部の3学部をもつ聖学院大学。児童学科の特徴と魅力を、同大学人間福祉学部児童学科教授で学科長代行・副学科長の田澤薫氏に聞いた。
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◆14年連続「面倒見の良い大学」の理由
聖学院大学は、開学以来100余年にわたって、学生一人ひとりを大切にし、それぞれの可能性をのばす教育を行ってきました。
大学説明会やオープンキャンパスでは、来場者に教育方針や教育内容を丁寧に説明し、受験生からは、将来何になりたいのか、大学でどんなことを学びたいのかをじっくりお聞きしています。入学後、「学びたいことと違った」というミスマッチを極力なくすためでもあり、この段階から、学生一人ひとりとしっかり向き合って育てていきたいからでもあります。入学後は早いうちから学生の顔と名前が一致しています。教員同士で学生の情報を共有し、伸び悩んでいる学生には教員が声を掛けるなど、皆で学生を見守っています。それが14年連続で「面倒見の良い大学」(サンデー毎日等)に選ばれた評価につながっているのだと思います。
◆入学前から教育は始まっている
私たちは、入学前から教育は始まっていると考えています。
その一環としてオープンキャンパスで、模擬授業「保育教育セミナー」を行っています。これは単に大学の授業の雰囲気を味わうだけではなく、一歩踏み込んで、入学後に実際に学ぶ内容の一部を提供しています。高校生たちには難しいと感じる内容かもしれませんが、「児童学科」ではこんな勉強をするんだ、ということが実感できると思います。
保育士、幼稚園・小学校教諭を目指す学生が多いのですが、「保育者や教育者への道はいばらの道ですよ、生半可な覚悟ではできませんよ」とあえて厳しいことも言います。すると、「だからこそ頑張りたい」という学生が出てくる。そこに期待しています。
◆教職を目指す前に児童学を徹底的に学ぶ
児童学科では、保育士資格、幼稚園教諭一種免許状、小学校教諭一種免許状が取得できます。
私たちが、1年生に必ず言うことがあります。それは「先生になることがゴールではない」ということ。生涯をかけて「子どもにとっての良い先生」を追求してほしい。そのためのぶれない視座を大学の4年間で育てたいと思っています。
迷ったときには常に「それは子どもにとってどうなのか」という判断基準に立ち返ってほしい。そのためには、子どものことを様々な側面から、詳しく知っていた方がよいのです。だから本学の児童学科では、資格の教職課程の土台として、しっかりと児童学を学ぶカリキュラムになっています。
特筆したい科目に児童文化A、Bがあります。児童文化Aでは絵本や紙芝居、玩具、子どもの食、衣服など、子どもをとりまく文化社会について学び、かつ子ども目線でそれらを捉えます。児童文化Bは、“遊び”という観点から子どもを理解しようとする学びです。今の若者は子どもの頃に十分に“遊び込む”という経験をしていません。そのため子どもと一緒になって遊ぶということがなかなかできない。そこで、理論的にも体験的にも“遊び”を習得することを目的としています。
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