長時間ネット利用の子どもに朝食抜き・睡眠時間の短い傾向

 神奈川県・横浜市・川崎市・相模原市は10月10日、県内の小・中・高等学校の児童生徒を対象にした「子どもたちのネット利用に係る実態調査」の結果を発表した。長時間ネット利用の子どもに「朝食を食べない」「睡眠時間の短い」傾向が見られた。

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端末利用時間と睡眠時間の関係性(睡眠時間5時間未満)
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 神奈川県・横浜市・川崎市・相模原市は10月10日、県内の小・中・高等学校の児童生徒を対象にした「子どもたちのネット利用に係る実態調査」の結果を発表した。長時間ネット利用の子どもに「朝食を食べない」「睡眠時間の短い」傾向が見られた。

 同調査は、横浜市・川崎市・相模原市の三政令市の小学校(5・6学年)と中学校(1~3学年)より各学年20学級を抽出、県立高等学校(1~3学年)より各学年28学級を抽出し、各学校を通じて児童生徒へ調査票を配布することにより実施した。回答者数は13,251人(小学校3,980人、中学校6,506人、高等学校2,765人)。調査期間は6月~7月。

 インターネットに接続可能な端末の所持率は96.6%に上り、ほとんどの子どもたちが何らかの機器でインターネットに繋がる環境にある。端末の種類は、「ゲーム機」59.8%、「スマートフォン」52.5%といずれも半数を超え、高校生のスマートフォン所持率は90.2%に上る。

 1日の情報端末利用時間は、「5時間以上」20.9%と「1時間以上2時間未満」20.4%がそれぞれ2割を占めた。3時間以上の利用者は約4割に上る。

 利用ルールについて、「家族で決めている」46.9%と「友達同士で決めている」5.2%の合わせて52.1%が何らかのルールを決めている。利用のルールを決めていない子どもの方が長時間利用する傾向が見られ、特に5時間以上使う子どもは顕著にその傾向が見られた。

 朝ごはんの食べ方や睡眠時間といった生活習慣と端末利用時間の関係を調査したところ、「朝ごはんを食べない」「睡眠時間が短い」子どもに端末の長時間利用の傾向が見られた。

《工藤めぐみ》

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