小中高教員調査から見えた電子黒板の利用実態、効果と課題

 イードは6月20日から30日まで、全国の小・中・高教員329名を対象にした電子黒板の利用状況調査を行った。調査結果によると、電子黒板を使った授業の効果に対する満足度は高かったが、授業準備のしやすさなどの課題も明らかになった。

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電子黒板の整備状況推移、「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(平成25年度速報値)」
電子黒板の整備状況推移、「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(平成25年度速報値)」 全 15 枚 拡大写真
 リセマム編集部が、全国の小学校、中学校、高等学校の教員329人(小学校109名、中学校111名、高等学校109名)を対象に実施した電子黒板の利用状況調査(6月20日~30日インターネット調査・7月27日インタビュー)から、電子黒板を使った授業効果の満足度は高いが、授業準備のしやすさなどに課題があることが明らかになった。

 21世紀を生きる子どもたちに必要な知識と能力を育成するため、文部科学省は2020年度に向けて「教育の情報化ビジョン」を取りまとめた。子どもたちの情報活用能力育成のためには、1人1台の情報端末環境が鍵で、電子黒板、プロジェクター、実物投影機、大型テレビなどといった提示用のデジタル機器がすべての教室で活用できる環境が必要となる。

 なかでも電子黒板は、従来にない効果的な授業が実現できる道具として期待されている。今回の調査では、現場教員が電子黒板に対してさまざまな不満を持ちながらも、大きな期待も抱いていることが読み取れる結果となった。

《鈴木良子》

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