ノロウイルスによる脱水症状に注意、経口補水液でこまめな水分補給を
12月から1月に発生のピークを迎えるノロウイルス食中毒、感染した時のための対処方法などについて、教えて!「かくれ脱水」委員会が対処方法などをWebサイトで公開した。
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同委員会は、2012年6月に医療や福祉の専門家が集結し発足。深刻な脱水状態の一歩手前を「かくれ脱水」と名づけ、脱水状態および「かくれ脱水」に対する正しい知識と予防法・対処法を広く伝える活動を行っている。
ノロウイルスによる胃腸炎は、激しい下痢・おう吐を伴うこともあるが、治すための特効薬はないという。重い下痢・おう吐の症状は長くは続かないものの、それによって起こる脱水症状に対してはきちんと対処をしないと深刻化するという。
ノロウイルスに感染した場合、通常は12~24時間程度で発症する。ノロウイルスによる感染性胃腸炎の場合、おう吐なら1~2日、せいぜい3~4日、下痢は1~3日、長くても1~2週間程度で治まるという。その際、重要なのは、深刻な脱水症を招かないようきちんと水分補給をすること。電解質を含み、さらに吸収スピードを速めるために適度なブドウ糖も配合した経口補水液が最適だという。
病院へ行くかどうかの判断は、「口の中が乾いてくる」「尿の量が減ってくる」など。「尿が出なくなる」「目が落ち窪む」「脈や呼吸が速くなっている」などの症状が見られる場合は、病院での受診が必要だという。
また、ノロウイルスは感染力が強いため、吐しゃ物などの処理に際しては、空気感染・飛沫感染を広げないための細心の注意が必要。ウイルス感染が疑われる場合、下痢便や吐しゃ物を水洗トイレで流す場合は、ふたを閉めて流すとよいようだ。また、流行時におけるトイレのタオル共有も、家庭内では避けるよう勧めている。
《水野こずえ》
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