【NEE2015】八尾図書館、なかまちテラスに学ぶ「知」×「地」の図書館づくり
「New Education Expo 2015(NEE)」で、八尾市立八尾図書館館長 南昌則氏と小平市仲町図書館館長 上田滋氏は事前申込み式セミナー「まちづくりの中核施設としての『図書館の役割』とは?」を行った。
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八尾市立八尾図書館(大阪府)と小平市立仲町図書館(東京都)は、ともに地域と連携することで賑わいを創出し、全国から視察者が訪れる図書館だ。セミナーでは、各々が図書館を中心とした地域連携の実例を紹介した。
◆すべての市民に開かれた「市民とともに歩む図書館」…八尾図書館
2015年4月30日にリニューアルオープンを果たした八尾図書館は、八尾市の中央図書館的機能を担う。リニューアルは南氏が同図書館に着任して以来進められてきた「八尾市第2次図書館サービス計画」に基づき行われ、「図書館の日」である4月30日に正式にオープンした。
リニューアルに際し、八尾図書館が目標としたのは「市民にとって必要な情報が集まる場」「市民の日常生活や地域活動を豊かにする場」「八尾市のまちづくりに役立つ場」、そしてすべての市民にとって利用しやすく、気軽に立ち寄り集まれる場となること。
目標の実現のため南氏は、本の貸し借りや地域情報の閲覧ができる従来の図書館機能だけではなく、普段は図書館を利用しないような市民も気兼ねなく立ち寄ることができる場の創出を重要視した。
そこで、リニューアルした八尾図書館は、親子で利用できる「おはなしのへや」、憩いスペースとして活用できる屋外の「リフレッシュテラス」、そして児童の利用を増やす目的で閲覧記録を記帳できる「読書通帳」を導入するなど、さまざまな工夫が施された。現在では地元企業や講師を招いた子ども向けワークショップも開催され、八尾図書館は老若男女が訪れる賑やかな地域の「知」の拠点として機能しているようすだ。
《佐藤亜希》
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