親の読書量が影響、小4-中3の読書量は月平均3.1冊

 学研ホールディングスと講談社は7月8日、共同企画「子どもの読書実態調査」の結果を発表。小4から中3までの読書量は月平均3.1冊となり、0冊が占める割合がもっとも多かった。また、読書量が多い保護者の子どもほど、平均冊数が多いことがわかった。

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子どもの読書量(月平均)
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 学研ホールディングスと講談社は7月8日、共同企画「子どもの読書実態調査」の結果を発表。小4から中3までの読書量は月平均3.1冊となり、0冊が占める割合がもっとも多かった。また、読書量が多い保護者の子どもほど、平均冊数が多いことがわかった。

 調査は3月13日~15日の期間、インターネットにより実施。小学4年生から中学3年生の1,200人(各学年男女100人ずつ)に、保護者付き添いのもと回答してもらった。

 子どもの1か月の平均読書量(雑誌・漫画を含まず)は、全体で月3.1冊。まったく読まない(0冊)がもっとも多く、全体の27.1%を占めた。男女別では男子より女子の方が読書量が多い傾向にあり、小学4年生女子の6.5冊がもっとも多い平均冊数となっている。反対にもっとも少ないのは中学3年生男子の1.6冊、46.0%が0冊と回答。ただし、男女ともに中学生に入ると読書量が減少する傾向にあり、中学生女子では平均2.4~2.6冊となっている。

 子どもの書籍購入量の月平均は0.9冊、全体の半数以上が0冊となっている。学齢が上がるにつれて購入量が若干増える傾向にあり、全学年でもっとも購入量が多いのは小学5年生女子(平均1.3冊)だった。おこづかいなど自分で使うことができるお金の量が関係している可能性があるという。また、購入量より読書量が多い理由として、図書館などで借りているほか、友人間での貸し借りがあるとみられる。

 今回の調査では、保護者の読書量についても調査。0冊と回答した保護者は450人以上おり、その子どもの1か月の読書量は平均2.1冊だった。一方、6冊以上と回答した保護者は100人未満だったが、その子どもは平均6.9冊となっており、親の読書量に比例していることがわかった。

 子どもの読書量と余暇時間にも関連性があり、読書量が増えるほど、余暇時間の過ごし方で「家族との会話・団らん」を選ぶ割合(複数回答方式)が高かった。また、熱中していることを最大5つまで(自由記述方式)あげてもらうと、記述した項目が多いほど読書量が多い傾向にあった。記述した項目がなかった子どもは平均2冊以下だったのに対し、5つだった子どもは平均4冊以上という結果だった。

《黄金崎綾乃》

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