中高英語教師、「英語で文法を教えること」にサポートが必要

 イーオンが中学・高校で英語を教えている現役教師283名を対象に行った「中高における英語教育実態調査2015」によると、中高の英語教師がもっともサポートが必要と感じているのは「英語で文法を教えること」であることが明らかになった。

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サポートが必要だと感じていること・困難を感じていること
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 イーオンが中学・高校で英語を教えている現役教師283名を対象に行った「中高における英語教育実態調査2015」によると、中高の英語教師がもっともサポートが必要と感じているのは「英語で文法を教えること」であることが明らかになった。

 イーオンでは2014年より、中学・高校の英語教師を対象にイーオンの指導ノウハウを提供する「英語を英語で教えるための指導法セミナー」を開催しており、2015年は全国5都市のべ300名を超える英語教師が参加した。同調査は、セミナーに参加した教員を対象に行ったもの。

 「授業を行うにあたり困難に感じていること」については、「英語で文法を教える」ことが164名と過半数を超える結果に。ついで「スピーキング指導」が140名、「ライティング指導」117名と続き、中高ともに4技能化にともなう項目が上位に並んだ。

 「教科書にもっと盛り込んでほしいと思うスキル」は、高校では「プレゼンテーション」が82名と最多に。ついで「ディスカッション」「スピーチ」と続き、話すスキルが重要視される傾向が見られた。一方、中学では、「フォニックス(英語の音と文字を結びつけるためのルールを学ぶ音声学習法)」が約半数を占め、より基礎的な項目に回答が集まった。

 また、「自身が英語スキルアップにかけられる時間」については、中高ともに「1日1時間未満」という教員が約8割という結果に。一方で「全く取れない」という割合は1割程度と低く、何とか時間を確保しようとする姿勢が見られた。

 さらに、「大学入試への英語外部試験導入」については、中高ともに約7割が「賛成」と回答。高校では前年同調査の53%より大きく賛成票を伸ばした。具体的な外部試験としては、高校が「TOEFL」、中学が「英検」がトップに。英検は高校でも2位につけ、再評価されている状況が見られる結果となった。

《畑山望》

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