英語教育改革、9割の保護者が賛成…理想の英語教師は関根麻里

 英会話のGabaが小中学生の子どもを持つ保護者に行った調査によると、外国語教育を小学校3年生から開始するなどの英語教育改革について、9割の保護者が「賛成」だと考えていることが明らかになった。

教育・受験 保護者
受験期の不安について
受験期の不安について 全 7 枚 拡大写真
 英会話のGabaが小中学生の子どもを持つ保護者に行った調査によると、外国語教育を小学校3年生から開始するなどの英語教育改革について、9割の保護者が「賛成」だと考えていることが明らかになった。

 Gabaが行った「子どもの受験と英語教育に関する調査」は、小学生または中学生の子どもを持つ全国の20代~50代の男女、1,000名を対象に実施。調査期間は2015年12月9日~12月13日。

 受験期の不安や子どものサポートについて、受験期は「子どものストレスが増す」という質問に、「非常にそう思う」もしくは「ややそう思う」と感じる保護者は95.3%。「受験期の子どもとの接し方に不安に感じるか」に対し、「非常にそう思う」「ややそう思う」と感じる保護者は68.6%だった。

 「不安に感じる」と回答した保護者を男女別、勤務形態別に見ると、父親よりも母親が、フルタイム勤務の保護者よりも専業主婦の保護者のほうが多いこともわかった。また、「受験期は金銭的な負担が増える」に対し、「非常にそう思う」もしくは「ややそう思う」と回答した保護者は93.0%だった。

 受験期の子どものサポートについて、「受験期の子どもをなるべくサポートしたい」と回答した保護者は94.6%。難関校への進学を子どもが希望した場合のサポート方法は、「学習塾に通わせる」が67.2%ともっとも多く、ついで「勉強を促す声かけをする」が25.2%、「直接勉強をみる・教える」が22.3%だった。

 特に、「勉強を促す声かけをする」や「学習計画の作成を手伝う/立ててあげる」「夜食で応援する」「勉強部屋を綺麗に保つ」と考えているのは父親よりも母親のほうが多く、母親は子どもが勉強に集中できる環境づくりをしてあげたいと考えていることがうかがえる。

 難関校への進学を目指す際、時間的・金銭的な事情で犠牲にせざるを得ないことは、「子どもの習い事(受験勉強以外)にかける時間・お金」が47.0%ともっとも多く、「子どもが友達と過ごす時間・お金」が45.0%、「子どもが家族と過ごす時間・お金」が40.1%と続いた。一方、犠牲になるのは防ぎたいことは、「子どもの睡眠時間」が42.0%、「子どもが友達と過ごす時間・お金」が37.1%、「子どもが家族と過ごす時間・お金」が36.7%という結果だった。

 子どもの現在の習い事を聞いたところ、「算数・数学」が22.7%ともっとも多く、2位が「国語」17.0%、3位が「英語」16.2%で、「英会話」は7.5%と全体の7位だった。一方で、受験期であっても子どもに続けさせたいと思う習い事は、「英会話」が64.0%ともっとも多かった。また。受験が終わったら始めさせたい習い事でも「英会話」が10.0%と最多だった。

 高校卒業時に英語の4技能(聞く・話す・読む・書く)を習得していることを目指している英語教育改革の方針について、保護者の90.9%が「賛成」していることが明らかになった。理由は、「英語教育改革で英語の4技能を習得で来たら、子どもの将来の選択肢が広がる」と88.7%の保護者が回答している。また、91.0%の保護者が「幼いころから英語に慣れ親しむのは、良いことだと思う」と回答。「子どもに英会話を習わせたいという意識が高まった」という保護者が66.6%、「子どもと一緒に自身も英会話力を身につけたい」と思う保護者が59.0%だった。

 実践的な英語教育を行う「グローバルコース」を設置する中学校が増えてきているが、「子どもが『グローバルコース』への進学を希望したら、応援してあげたい」と86.3%の保護者が回答した。また、65.7%の保護者が「身近に『グローバルコース』を設置する中学校があったら、子どもに挑戦してほしい(ほしかった)」と回答した。

 保護者が英語教師に望む能力や経験でもっとも多かったのは、「英会話力を伸ばす、コミュニケーション重視の授業を行うことができる先生」で53.9%、以下「ネイティブの発音で話すことのできる先生」52.3%、「留学などで、海外で過ごした経験のある先生」40.1%と続いた。英会話を楽しく教えてくれそうな英語教師(芸能人)を聞いた質問では、1位が「関根麻里」40.1%、2位「パックン(パトリック・ハーラン)」32.5%、3位「厚切りジェイソン」31.9%という結果だった。

 子どもと会話する時間について、全体の平均は1時間18分。父親は平均52分、母親は平均1時間43分だった。2014年7月に発表された「小中学生の教育とコミュニケーションに関する保護者調査」と比較すると、全体で9分減少、父親で4分減少、母親で14分減少となった。子どもとの話題でもっとも多かったのは「学校での出来事」で82.9%、ついで「友達」55.2%、「テレビ番組」48.3%だった。子どもとの会話時間が長い親子では、とくに「友達」「テレビ番組」「マンガ・アニメ」「動画サイト」など、娯楽や趣味の話題が多い傾向がみられたという。

《外岡紘代》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集