子どもの貧困対策運動、ディック・ブルーナ氏イラスト起用で広報

 内閣府、文部科学省、厚生労働省および日本財団により構成されている「子供の未来応援国民運動推進事務局」は、ポスターやWebサイトなどにディック・ブルーナ氏のイラストを起用し、広報活動を展開していくことを発表した。

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子供の未来応援国民運動ポスター (c) Mercis bv (出典:内閣政府政策統括官 平成28年2月2日発表資料)
子供の未来応援国民運動ポスター (c) Mercis bv (出典:内閣政府政策統括官 平成28年2月2日発表資料) 全 3 枚 拡大写真
 内閣府、文部科学省、厚生労働省および日本財団により構成されている「子供の未来応援国民運動推進事務局」は、ポスターやWebサイトなどにディック・ブルーナ氏のイラストを起用し、広報活動を展開していくことを発表した。

 「子供の未来応援国民運動推進事務局」は、子どもたちの生まれ育った環境によって将来が閉ざされることのないように、また、貧困が世代を超えて連鎖しないように必要な環境の整備と教育の機会均等を図り、すべての子どもたちが夢と希望をもって成長できる社会を目指す国民運動を展開している。

 平成27年10月より本格的に国民運動プロジェクトを始動し、国民運動Webサイトを開設。支援を求めている人に情報を届ける「支援情報ポータルサイト」やNPOなどのニーズと企業の支援をつなぐ「マッチングサイト」など、さまざまな事業を推進している。

 「ミッフィー」の生みの親であるディック・ブルーナ氏のイラストが今回起用されたのは、あたたかみのある手描きの線や鮮やかな色使いから世界中でその作品が親しまれており、日本でも5,000万部以上の絵本が刊行されていることや、ブルーナ氏がこれまでも世界各国の社会活動に協力していることなどから。起用第1弾となる「子供の未来応援国民運動ポスター」は、ブルーナ氏のシンプルで親しみやすい子どものイラストで目をひくとともに、あえて笑顔ではない表情の子どもから、貧困への問題を提議するものとなっている。

 「子供の未来応援国民運動推進事務局」では、引き続き公官民の応援ネットワークを通じて、広報・啓発活動などを一層推進し、国民運動への理解と協力を呼び掛けていくという。

《海野由宇》

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