東京都の待機児童8,466人、2年ぶり増加…最多は世田谷区
東京都の待機児童数が2年ぶりに増加したことが7月19日、東京都が発表した都内の保育サービス利用状況によって明らかになった。待機児童数は、前年比652人増の8,466人。区市町村別では、世田谷区が1,198人で最多であった。
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東京都福祉保健局がまとめた平成28年4月1日現在の保育サービス利用状況によると、認可保育所や認証保育所、認定こども園などを利用する児童は、前年比14,192人増の261,705人。このうち、認可保育所が225,334人を占め、前年より12,075人増えている。
しかし、就学前児童人口は637,329人と、前年より6,910人増加。保育所等利用申込者数も263,518人と、前年より17,760人増加。就学前児童人口に占める保育所等利用申込者数の割合を示す保育所等利用申込率は、前年より2.3ポイント上昇し、初めて4割を超えて41.3%となった。
これに伴い、待機児童数は前年より652人増の8,466人となり、2年ぶりに増加に転じた。待機児童数は、1歳児が4,447人にのぼり、0歳児2,072人、2歳児1,485人と、0~2歳児が9割以上を占めている。
区市町村別で、もっとも待機児童数が多いのは、「世田谷区」1,198人、ついで「江戸川区」397人、「板橋区」376人。世田谷区は、保育サービス利用児童数が前年より1,124人増え、もっとも増加数の多い区市町村でもあったが、就学前児童人口の多さやニーズの高さに対応しきれない状態となっている。
このほか、待機児童の保護者の状況では、「就労中(常勤)」48.6%、「求職中」26.1%、「就労中(非常勤)」17.3%の順に多かった。
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