「九九でつまづくと学習が止まる」はウソ?真の原因は…RISU調べ
学習支援サービスを提供するRISU Japanは、一般的に言われる「九九でつまずくと学習が止まる」という考え方の検証を実施。結果、九九でつまづくことはあっても学習が止まることはなく、学習が止まる原因はほかにあることが明らかとなった。
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誰もが小学校で九九の暗算を学習したように、九九は算数の学習の基礎となる部分。その分「九九でつまずくと学習が止まる」と言われるように、九九でつまづくことの不安を煽る論調は一般的にも多く、気にかける小学生や保護者も少なくないのではないだろうか。
RISU Japanはそうした考え方の信憑性をはかるべく、RISU算数タブレット上に蓄積された300万件以上の学習レコードを解析し検証を行った。結果、九九でつまづくことはあるがそれが原因で学習が止まることはめったになく、つまづいて学習が止まるのは「桁数の繰り上がり・繰り下がり」であることが明らかになったという。
九九は、丸暗記してしまえば見かけは100点がとれるが、本来理解すべき桁の考え方が隠れている。桁の概念を理解しないまま表面的な100点のために丸暗記で九九を乗り切ると、次単元での桁の繰り上がり・繰り下がり、複雑な計算でつまづきを取り戻すことが難しくなっていく。1秒でも早く九九ができるよう暗記するよりも、桁数の理解を伴った九九を身に付けることが学習を進めていくうえで必要なようだ。
RISU Japanは、今後も思い込みではなくデータに基づきながら「つまずき」や「学習ペース」を把握し、ひとりひとりの学習状況に沿ったアドバイスを送ることで学習の定着やつまずきを解消する学習法を啓蒙していきたいとしている。
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