快適なベビーカータイヤはシングルorダブル?ピジョンと慶大が検証

 ピジョンは2月9日、ベビーカーの「シングルタイヤ」と「ダブルタイヤ」使用時にユーザーの脳波に及ぼす影響を比較した実証実験結果を公表した。その結果、シングルタイヤはダブルタイヤより操作ストレスが低いことが判明。検証は慶應義塾大学理工学部と共同で行われた。

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被験者16名の平均ストレス値の比較
被験者16名の平均ストレス値の比較 全 5 枚 拡大写真
 ピジョンは2月9日、ベビーカーの「シングルタイヤ」と「ダブルタイヤ」使用時にユーザーの脳波に及ぼす影響を比較した実証実験結果を公表した。その結果、シングルタイヤはダブルタイヤより操作ストレスが低いことが判明。検証は慶應義塾大学理工学部と共同で行われた。

 ベビーカーの「シングルタイヤ」とは車輪部分が単輪で構成されているタイヤ。一方、「ダブルタイヤ」とは車輪部分が双輪で構成されているタイヤ。今回の実験では、これらの各使用時にユーザーの脳波に及ぼす影響について、慶應時義塾大学理工学部システムデザイン工学科 満倉靖恵准教授の監修のもと、最新の脳波計測技術「感性アナライザ」を用いて比較検証した。対象は20~30代の女性16名。

 実験方法は、感性アナライザを装着した状態で、駅の改札を通り抜けるシーンや公園などの芝生道を再現した環境下で各ベビーカーを交互に使用するというもの。その結果、16名の脳波の平均値において、いずれもダブルタイヤ使用時よりシングルタイヤ使用時のほうがストレス値が減少した(駅の改札14.36%減・芝生道11.24%減)。

 同様に、デコボコ道、曲り道、ゴム製マット上での実験結果も、シングルタイヤ使用時の方がストレス値が少なかった。また実験後のアンケートでも、すべての被験者が「シングルタイヤベビーカーの方が押しやすい」と回答したという。

 こうした結果を踏まえて、ピジョンは今後ベビーカー購入を検討する人向けにシングルタイヤの機能性を知ってもらおうと、プロモーション動画「検証!ママが押しやすいのはどっち?シングルタイヤ VS ダブルタイヤ」を公開している。動画は「シングルタイヤベビーカー特設サイト」および「ピジョン公式YouTubeチャンネル」にて視聴できる。

 そのほか、クイズに答えて応募すると100名にプレゼントが当たるキャンペーンや、各地でシングルタイヤベビーカーの走行体験会(すでに終了した地区もあり)を実施している。詳細は「シングルタイヤベビーカー特設サイト」で紹介している。

 ビジョンでは同社の商品「Runfee(ランフィ)」シリーズをはじめ、今後も押しやすさにこだわったシングルタイヤ搭載のベビーカー開発に注力していくという。

《荻田和子》

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