コードを書きながら「機械学習」を学ぼう、オンラインコース提供開始

 IT活用、デザイン、ソフトウェア開発に関する教育、研修などを手がけるzero to oneは、4月1日より本格的に機械学習を学べるオンラインコースの提供を開始した。実業で生かす実践力を身に付けるよう実際にコードを記述しながら学べる構成となっている。

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 IT活用、デザイン、ソフトウェア開発に関する教育、研修などを手がけるzero to oneは、4月1日より本格的に機械学習を学べるオンラインコースの提供を開始した。実業で生かす実践力を身に付けるよう、実際にコードを記述しながら学べる構成となっている。

 機械学習は、大量のデータから反復的に学習しそこに潜むパターンを見つけ出す手法。人間が行う学習能力と同様の機能をコンピューターで実現する技術でもあり、学習した結果を新たなデータにあてはめることでパターンにしたがって将来を予測することを可能にする。AI(人工知能)における研究課題の1つとして、またIT人材不足を補う技術として注目を集めている。

 機械学習オンラインコースは、東北大学大学院情報科学研究科・岡谷貴之教授監修のもと、米国テクノロジー教育大手各社、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学などの教授陣によるオンライン教材について調査、研究を重ね、初学者でも効果的に学習ができるよう日本式に最適なカリキュラムを作成し開発したもの。

 全8コースにわたり、ビデオ教材による単なる知識習得にとどまらず、実際にコードを記述しながら体験を通して機械学習を学べる内容となっており、実業で活かす実践力を身に付ける構成となっている。演習の自動採点機能により、各学習者の理解度チェック、進捗管理ができるのも特徴だ。

 特別なソフトウェアをインストールすることなくブラウザのみで演習を完結することができるため、厳しいセキュリティー管理下にある企業のパソコンでも問題なく学習を進めることが可能。価格はユーザー数に応じてのID課金制で、基本的に10ID単位、最低3か月契約から。

 ビッグデータ、IoTなどの新しい技術やサービスの登場により、今後ますますIT利活用の高度化・多様化が進展する中、2019年をピークにIT人材はさらに減少傾向を辿ると予測されている。zero to oneでは、「人工知能」「IoT」「ビッグデータ」といった先端技術分野に着目し、「人工知能」分野の中心となる今回の機械学習オンラインコースの提供を皮切りに、今後さらに広範囲、高度な分野の教育プログラムの企画、開発を進めていく予定だという。

◆機械学習オンラインコース
提供開始:2017年4月1日
内容:機械学習の基礎について、ビデオ教材とクラウド型の演習を通して学ぶ
構成:ビデオ教材(約12時間分)、教材用スライド(約570枚)、演習問題(約30時間分)
価格:ユーザー数に応じてID課金(基本的に10ID単位、最低3か月契約)

《畑山望》

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