なぜ? 静岡県吉田町、夏休みを10日程度に短縮…描かれる「教育元気物語」

 静岡県吉田町が5月に発表した学校教育プラン「TCP Triwins Plan」によると、夏季休業は10日間程度、冬季休業は年末・年始の1週間程度に短縮する方針が明らかになった。

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静岡県吉田町「TCP Triwins Plan」 具体的な施策の概要
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 静岡県吉田町が5月に発表した学校教育プラン「TCP Triwins Plan」によると、夏季休業は10日間程度、冬季休業は年末・年始の1週間程度に短縮する方針が明らかになった。これにより、教職員は授業に専念でき、子どもは確かな学力を身に付け、保護者は働きやすくなるとしている。

 静岡県吉田町総合教育会議は、子どもが「確かな学力」を身に付けることができる町、吉田町 教育元気物語「TCP Triwins Plan(ティーシーピー・トリビンス・プラン)」を町の新たな教育方針として2月23日に定めた。学習指導要領の改訂を見据え、「教職員(Teacher)」「子ども(Children)」「保護者(Parents)」の三者が利益を得ながら、教育を変え、学校を変えていく、「未来志向的」なものとして、町独自の教育改革を展開していくという。

 また、5月23日には「TCP Triwins Plan」の概要版とQ&Aを公表。教職員の多忙化解消に向けて「授業4時間日の設定」「学校閉庁日の確保」、子どもの確かな学力確保に向けて、「授業日数の拡張」「エアコン完備」、保護者の教育ニーズ対応に向けて「学校給食の実施日拡張」「放課後児童クラブの開始時間前倒し」「公設学習塾の実施」などに取り組む。授業日数の拡張については、平成28年度は206日、平成29年度は210日だが、平成30年度は授業日数を220日以上に増やす。ただし、土曜日を活用して授業日数を拡張することは考えていないという。

 子どもの夏休みや冬休みは平成29年度に検討していくが、学校閉庁日となる夏季休業については働いている保護者と同様にお盆をはさむ10日間程度、冬季休業については年末・年始の1週間程度を考えていることを明らかにした。夏休みと冬休みは短くなるが、エアコン完備により、学校で快適に学習できるとしている。

《工藤めぐみ》

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