H28年度業務評価、大学入試センターは「B」…点検強化呼びかけ
文部科学省は9月8日、平成28年度における業務の実績に関する年度評価を公開した。大学入試センター試験の運営・実施を担う大学入試センターの評価はB。日本学生支援機構(JASSO)評価もBだった。
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文部科学省
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評定はS、A、B、C、Dの5段階。大学入試センターは、平成29年度(2017年度)試験において大きなトラブルなく試験を実施できたことが評価された。ただし、問題訂正が本試験、追試験ともに4件ずつあったことから、試験問題の点検強化が求められた。今後導入される「大学入学共通テスト」については、円滑な導入のため「十分な調査や研究が必要」とされ、「適切な情報開示」が求められている。
日本学生支援機構の評定はB。給付型奨学金制度の準備と実施で進学意欲のある者を支援した点が認められた一方、個人情報の漏えい事案が平成27年度に引き続き増加していることから、「抜本的な業務遂行の見直し」や組織の仕組み改善に取り組むよう求められた。奨学金の返還については、「当年度回収率及び総回収率が年度計画値を大きく上回った」ことが評価されている。
このほか、文部科学省は国立特別支援教育総合研究所や教員研修センター、日本スポーツ振興センター、国立高等専門学校機構などの年度評価も公開。結果はすべて文部科学省Webサイトで閲覧できる。
《佐藤亜希》
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