大阪教育大、富士通システムによるアクティブラーニング授業開始
大阪教育大学と富士通は、スマートフォンなどのスマートデバイスを活用した対話型のアクティブ・ラーニング支援システムを構築、10月より大阪教育大学の授業で運用を開始したと発表した。今後、授業での採用率70%以上を目標にシステムの活用促進を図るという。
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
大阪教育大学は、今回、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリの共創活動を支援するプラットフォーム「Web コア Innovation Suite(ウェブコア イノベーションスイート)」を採用。学生が所有するスマートフォンなど使い慣れたスマートデバイスを利用し、少ない手順ですぐに意見を発信でき、シンプルなユーザーインターフェースにより教員が操作しやすいアクティブラーニング支援システムを構築した。
授業前に配布されたQRコードをスマートフォンなどで読み取り、表示された画面から意見や質問を投稿すると、自動的に教室内のスクリーンに映し出される。教員はコメントの配置や拡大縮小を自由に行うことができ、重要な意見の強調や意見の分類、まとめなどを簡単に行うことができる。発信された学生の意見や質問はPowerPointに変換することもでき、プレゼンテーションやドキュメントとしての再利用も可能だという。
システムの導入により、学生はより多くの意見や質問を発信することができ、教員やほかの学生がそれに対して意見や回答を行うことで積極的な授業参加につながる。従来の受動的な講義型の授業から、学生が能動的に参加しやすい授業形態へ移行することで、活発な議論を通して授業内容の理解を深める効果が期待される。
学生、教員ともに特別な機材を必要としない簡単な操作性のため、操作に気をとられることなく議論に集中でき、全員参加の授業を実現することが可能。授業の質の向上も促進する効果が期待できるという。
システムの導入は一般講義から開始し、段階的に適用範囲を拡大していく予定。今後は授業でのアクティブラーニング採用率70%以上を目標に、システムの活用を推進していくほか、テレビ会議システムで参加する他大学からの授業参加を実現することで学習機会の確保を図っていくという。
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