11/19は「いい育児の日」キーワードは笑顔・伸び伸び・会話

 「子供とおでかけ情報サイト『いこーよ』」を運営するアクトインディは、11月19日「いい育児の日」を前に全国の保護者762名を対象に行った「いい育児」に関するアンケート調査の結果を発表。いい育児のキーワードとして「笑顔」「伸び伸び」「会話が多い」があげられた。

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左:11月19日が「いい育児の日」になったことを知っているか(単一回答)右:11月の第3日曜日は「家族の日」で、その前後各1週間は「家族の週間」であることを知っているか(単一回答)
左:11月19日が「いい育児の日」になったことを知っているか(単一回答)右:11月の第3日曜日は「家族の日」で、その前後各1週間は「家族の週間」であることを知っているか(単一回答) 全 8 枚 拡大写真
 国内最大級の「子供とおでかけ情報サイト『いこーよ』」を運営するアクトインディは10月30日、11月19日「いい育児の日」を前に全国の保護者762名を対象に行った「いい育児」に関するアンケート調査の結果を発表した。いい育児のキーワードとして「笑顔」「伸び伸び」が上位にあがり、実践率の高さでは「会話が多い」がピックアップされた。

 アクトインディは9月4日から10月3日まで、全国の0~12歳の子どもを持つ保護者を対象にWebサイト「いこーよ」上で「いい育児」に関するアンケート調査を実施。762名の有効回答数を得た。

 2017年5月に長野県が提案し、12県が賛同したことにより11月19日が「いい育児の日」と制定された。この「いい育児の日」については全体の84%が「知らない」と回答。自治体主導で育児を盛り上げようという試みだが、現段階では多くの人に認知されていない状況が明らかになった。過去には、2007年に内閣府が制定した「家族の日」や「家族の週間」があるが、こちらも約9割が「知らない」と回答。「いい育児の日」が広く浸透するよう今後の動きが注目される。

 そもそも「いい育児」とは何なのかについて質問したところ、もっとも回答が多かったのは「子どもが伸び伸びと成長できる育児」77%、ついで「笑顔があふれる育児」76%、「子どもの個性やいいところを伸ばす育児」60%、「会話が多い育児」50%と続いた。それぞれの回答をどれくらい実践できているかとの問いに「ほとんどできている」と答えた割合は、「会話が多い育児」がもっとも多く35%。「ややできている」まで含むと、「会話の多い育児」「笑顔があふれる育児」はともに実践率が80%を上回り、理想に実践が伴っている状況がみられた(ともに複数回答)。

 親以外に子どもを育て成長させてくれる存在がいるかどうかを聞いたところ、86%は「いる」と回答。「いない」との回答14%は一見少ないように思えるが、親を中心に他者と関わることで子どもたちが成長していくことを考えると、子育てにおいて孤独を感じている親が14%にものぼることが育児の問題点のひとつとして浮き彫りになった。親以外に子どもを成長させてくれる存在としては、全体の約8割が「祖父母や親戚」、約5割が「保育園、幼稚園、学校、学童や放課後教室の先生」と回答した。

 育児で一番難しいことは何かを質問したところ、「おおらかな気持ちで子育てをすること」21%、「叱りすぎてしまうこと」18%、「思い通りにはいかないこと(思い通りにしたいと思ってしまうこと)」14%の3つに回答が集まり、半数以上を占めた。どれも親の心に余裕がなくなっていることの表れであると考えられ、育児の課題が自身の課題と直結している状況がうかがえる。仕事もプライベートも日々忙しすぎる現代人の子育てにおける、大きな特徴となっているようだ。

《畑山望》

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