グローバル化社会を生きる術を子どもに…語学留学という選択

 未来を切り拓いていく我が子に対し、保護者ができることは一体何だろうか。自ら逆境に立ち向かうグローバル人材を育む選択肢のひとつとして、「留学」という選択肢に注目してみよう。

教育・受験 高校生
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Kaplan International Englishが運営する語学学校の魅力とは (画像はイメージ)
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 未来を切り拓いていく我が子に対し、保護者ができることは一体何だろうか。教育という“投資”で最大の成果を得る、つまり子どもの可能性を存分に引き出すためには、2020年に迫る英語教育の大改革と、世界に通用する人材の条件について捉えておく必要がある。自ら逆境に立ち向かうグローバル人材を育む選択肢のひとつとして、「留学」という選択肢に注目してみよう。

約70年ぶりの教育改革



 2017年3月に公示された新学習指導要領。小学校から大学までを巻き込んだ戦後最大級の教育改革を支える、小中学校・高校の指針となるもので、その中心は“地球市民”としての素質を養う「英語教育改革」にあると言えそうだ。

小学3年生から英語がスタート



 小学校では、2018年4月から新学習指導要領への移行措置がスタートし、段階的に英語活動および英語科目が導入される。2020年からは現在小学5年生で導入される「外国語活動」が小学3年生からのスタートに前倒しされ、小学5年生からは英語が教科化される。国語や算数と同様、成績が付く点も覚えておきたい。

画像:どう変わる?2020年の「英語」教育 イメージ図

 小学校教育だけでなく、英語教育改革は中学校や高校、そして大学入試にも影響を及ぼす。2020年からは現行の大学入試センター試験が「大学入学共通テスト」に代わるのにあわせ、大学入試では今までの「読む」「書く」に「話す」「聞く」を加えた英語4技能を評価する思考力・判断力・表現力を重視した入試へ変化する。大学入試の在り方を変革することで、いわゆる知識偏重の“受験英語”教育からの脱却を目指そうとするものだ。

 中学校英語の授業はすべて英語での運用が求められていることや、評価の在り方が変化する大学入試を見据えてはもちろん、海外市場へ進出する国内企業が増加傾向にあることを考慮すると、これからを生きる子どもが活躍の場を最大限に確保するためには、英語をコミュニケーションツールとして使いこなせることが望ましい

脱・受験英語、使える英語を身に付ける



 筆者を含め、保護者世代の多くは少なくとも中学校の3年間、多くは中学校・高校の6年間、さらに大学でも英語を選択した場合はおよそ10年もの時間を英語の学習に費やしてきたはず。しかし、難なく英語を使えるかと聞かれると、恥ずかしながら答えはNOだ。

 欧米を中心に世界6か国、約40校の語学学校を運営する「Kaplan International English(カプラン インターナショナル イングリッシュ)」は、英語の習得で重要なのは「英語パーソナリティ」、いわゆる「英語脳」を育てることだと語る。英語は言語である以上、その習得はコミュニケーションツールとして日常的に利用する量や時間に依拠すると言えそうだ。

留学という手段



 グローバル社会において、国内でも必須化しつつある英語スキルの習得を前に、子どもによりよい学びの場を与えにはどのような方法があるだろうか。昨今は従来の英会話教室だけでなく、オンライン英会話サービスやアプリ、無料の動画教材も充実してきており、パソコンやスマートフォン、タブレットさえあれば気軽に学べる環境が整ってきた。2014年からは文部科学省主導の官民協働留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」が始動したことが象徴するように、保護者の時代よりはるかに身近な存在となりつつある留学という選択肢も、そのひとつにあがるだろう。

画像:年齢別 留学選択肢のイメージ

 留学の方法や目的は、年齢に応じてさまざまだ。たとえば、未就学児や小学生なら、保護者とペアでゆく「親子留学」や、数日単位から気軽に参加できる「サマーキャンプ」という方法で異文化や言語に触れてみるのがよいだろう。中学生や高校生なら、学年単位で参加する「語学研修」や夏休み・冬休みなどの長期休暇を利用した私費留学、姉妹校や提携校との「交換留学」を利用する方法が考えられる。高校進学のタイミングなら、帰国子女枠特別入試の利用を見込み、「高校留学」という選択を考えてもよいかもしれない。より本格的な留学としては、学位の取得を目的とした大学への「海外進学」もある。このように、留学は数週間単位の短期から年単位の長期まで、幅広い渡航方法が用意されていることがわかる。

ステップアップを叶える「語学留学」



 留学するとなると当然、必要なのは基礎的な語学力だ。渡航前に国内で語学力を磨いてから留学へ、という選択肢もあるが、英語は使ってこそ上達するもの。そこで、語学力の向上はもちろん、“英語のシャワー”を浴びる環境を用意し、高校留学や海外大学、就職へのステップアップ準備を支えるのが「語学留学だ。

 語学留学を受け入れる語学学校はおもに、高校や大学などが語学力の足りない生徒・学生に対して学校が用意するタイプと、海外進学を考える生徒・学生を含め、非英語圏の者に英語力向上プログラムを提供するタイプの2種類がある。どちらも日本の英会話教室とは異なり、英語4技能「読む」「書く」「聞く」「話す」をまんべんなく底上げするカリキュラム(一般的に「General English」と呼ばれる総合英語コース)が基礎カリキュラムに組み組まれている場合が多く、大学・大学院や専門学校、就職など、語学学校のその先へ進むために必要な下準備を整えることができる。寮やホームステイ生活と組み合わせれば、基本的には朝から晩まで英語漬けの日々を過ごせるため、日本国内では得ることのできない異文化体験や、ノンネイティブスピーカーの英語アクセント、発音などに慣れるチャンスも得られそうだ。

 1コマあたりの授業時間や1週間あたりの授業数、対応している留学期間は国や学校によって大きく異なり、まとめて表すのは難しいが、語学留学にかかる一般的な費用は1年(10~12か月)で200~300万ほど。教材費や施設利用料、空港までのピックアップ代などが含まれているかなど、差がある点には注意したい。

長期+進学支援、英語力向上を全面サポート



 「使える英語」を学ぶ場を提供するため、欧米を中心に世界6か国、約40校の語学学校を運営しているのが「Kaplan(カプラン)」だ。アメリカ、イギリス、カナダやオーストラリアなど、世界トップクラスの大学を有する英語圏を中心とする学校展開にこだわり、立地を含めた良質な英語学習環境の提供を推進してきた。

 Kaplanの学習カリキュラムは、「K+(ケープラス)ラーニングシステム」と呼ばれる独自の学習メソッドに基づき作成されている。たとえば、テキストブックとワークブックが一体になった「K+ノート」には、文法や語彙を強化しながら、生徒が興味を持ちやすいトピックスで構成する演習がふんだんに盛り込まれていることが特徴だ。どの英語コースにもブラウザ上で利用できるオンライン学習ツールを用意し、学校外でも自由に学習できるよう工夫されている(一部例外コースあり)。

語学学校のKaplan 学習期間と上達の目安 画像作成:リセマム編集部
画像:学習期間と上達の目安

 対応コースは多岐に渡り、英語の総合力を鍛える総合英語コース(General English)や大学やビザの申請に必要な試験スコアの向上を目指す試験対策コース(TOEFL iBT、GRE/GMAT、IELTS、ケンブリッジ英検などに対応)のほか、社会人向けのビジネス英語コースなども揃える。授業開始時にはレベル分けテストを受け、「初級」「中級(下)」「中級」「中級(上)」「上級」「特級」の6段階の英語コースレベルのうちからもっとも自分にあった環境でレッスンがスタート。「目的別コース×最適レベル」の組み合わせで目標達成に向けた最短ルートを辿ることができる。

10か月で3レベル向上、グローバル人材を育む長期留学プラン



 ジュニアから一般まで、幅広い年齢の学習者が集うKaplanの語学学校。英語力を向上させながら滞在都市の街並みや文化施設、人々の暮らしへの理解も深めるなら、長期留学プランを選択するとよいだろう。平均して10週間で英語レベルを1段階向上できるようなカリキュラムが構成されており、定期的に新しいテキストが配布されるため、集中して取り組めば数段回のアップも見込めそうだ。

 長期留学プランの通学期間はおもに5か月、6か月、8か月の3通り。いずれも休暇が含まれており(8か月の場合は最大4週間)、学習と生活を両立しながら進めることができる。なかでも、3学期8か月、合計34~35週をかけて英語のレベルアップを目指す「Academic Year(総合的なGeneralと特別スキルの習得にも時間を割けるIntensiveの2種類)」なら、実践英語で使える英語力の吸収と定着を目指せそうだ。クラスはいずれも平均12~13名で構成され、多くても15名程度で進められる。季節や時期による最大人数の変更は行っておらず、常に少人数制を維持している点は安心できるポイントだ。休暇や平日午後を利用したアクティビティ(有料)と組み合わせる余裕もあり、心身ともに英語環境にひたるチャンスが多々用意されている。

 長期留学プランなら、同じ国内に限り学校の転校も可能。たとえばアメリカ国内なら、前半は西海岸の学校、後半は東海岸の学校で学ぶ、という計画も自由自在。語学学校を多数運営する、Kaplanならではの特徴だろう。

トップ大学進学も視野、大学進学をサポート



 語学留学は、次の進路への一歩を踏み出す研鑽の場。Kaplanは世界250以上のカレッジや大学と提携しており、希望すればコースやプランに関わらず、誰でも利用できる大学プレイスメントサービス(Univercity Placement Service:UPS)も提供している。受講者の希望にあわせ、志望校の選択やKaplanでの受講コース・プログラムの相談に対応するだけでなく、提携大学へ願書出願サポートも請け負う。無料の事前英語力テストも実施しており、一部の学校ではKaplanでの成績をTOEFLまたはIELTSのスコアに代わるものとして提出することも可能だ。

語学学校のKaplan 大学進学準備コースにあたる「Pathway」
画像:大学進学準備コースにあたるPathway

 海外大学への進学を確実なものにするなら、アメリカ、イギリス、オーストラリアにある提携大学への進学を保障し、大学生活で必要な語学力とアカデミックな基礎知識なども養う大学進学準備コース(Pathway)を選択するとよいだろう。トップクラスのカレッジや大学への進学をサポートするための特別コースで、Kaplanで英語を学びながら、提携大学の図書館やスポーツセンター、クラブなどを利用できるという、学習モチベーションの維持と海外進学の全面的なバックアップがパッケージとして組まれている。提携大学は20校以上で、3,000学位(学士・修士・博士)に対応。何かと不安の募る留学生活を快適、かつ確実に歩んでもらおうと、Kaplanは手厚いサポートを用意している。

 大学だけでなく、Kaplanは日本の高校にあたる教育機関「Mander Portman Woodward(MPW)」をイギリス国内の3地域(ロンドン、バーミンガム、ケンブリッジ)で直営しており、中学生や高校生の高校留学も受け入れている。1973年のMPW設立以来、若者の英語学習課程やつまづくポイント、大学への入学に必要なスキルや英語の指導法について豊富な知見を有しており、高校から大学へのスムーズな送り出しには定評がある。語学力向上のノウハウを持った語学学校が運営する高校がある、という点は、中高生の海外進学を考えるうえで知っておきたい留学知識のひとつだ。

どこに留学するか? 子どもを送り出す保護者への指針



 子どもを留学させる際、保護者が気にする点は「安全性」と「留学費」、そして「教育の質」の3つだろう。安全性や留学費はグローバル都市調査(Global Cities Index)や学校が公表する資料を確認すればある程度把握できるが、子どもの性格や留学目的によって受け取り方が大きく異なる「教育の質」は簡単に判断できない。さらに、子どもによりよい教育を受けさせるため、どの国のどの地域の、どの学校に留学するかは最大の争点になる。

 しかし、どのような場合でも、念頭においておきたいのは「留学はグローバル人材へのステップアップ」だということ。現地に行けば英語を使いこなせるようになる、という“留学神話”は廃れつつある。重要なのは、現地で何をどのように、どういった環境で、何を目指して学ぶか、ということ。決して安価ではない教育費を捻出する立場からしても、真のグローバル化人材を目指すなら、教育の場の選択にはより慎重になりたいものだ。

《加藤ゆい》

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