「学力・学歴は教育費次第」6割超、中高生は学校外で月2万円以上

 ソニー生命が行った子どもの教育資金に関する調査によると、6割以上の保護者が「子どもの学力や学歴は教育費次第」と考えていることが明らかになった。7割が「早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要」と考え、学校以外の教育費支出は増加傾向にあった。

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子どもの教育や教育についての意識
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 ソニー生命が行った子どもの教育資金に関する調査によると、6割以上の保護者が「子どもの学力や学歴は教育費次第」と考えていることが明らかになった。「早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要」と考えている人も7割にのぼり、学校以外の教育費支出が増加傾向にあった。

 「子どもの教育資金に関する調査2018」は2017年11月24日~27日、大学生以下の子どもがいる20~59歳の男女に対しインターネットで実施し、1,000名の有効サンプルを集計して結果を公表した。ソニー生命の子どもの教育資金などに関する調査は2014年から開始し、今回で5回目となる。

 子どもの教育や教育費についての意識を聞いたところ、「子どもの学力や学歴は教育費にいくらかけるかによって決まると感じる」かどうかでは、「非常にあてはまる」17.7%、「ややあてはまる」47.9%となり「あてはまる」と考える人が65.6%いることがわかった。また「早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要だ」では「非常にあてはまる」16.8%、「ややあてはまる」52.6%となり、69.4%の人が「あてはまる」と答えている。

 習い事や塾など学校以外の教育に関する費用を調べたところ、子ども1人あたりの1か月平均支出金額は14,260円だった。子どもの就学段階別の月額平均は未就学児7,471円、小学生15,456円、中高生20,656円、大学生など13,369円。

 過去調査の全体平均金額は2016年10,240円、2017年12,560円で、学校以外の教育費が年々増加していることがわかる。また、平均支出金額がもっとも高い中高生の場合、「スポーツや芸術などの習い事」が2017年の5,538円から2018年は3,550円と1,988円減少している一方で、「教室学習費用」は2017年9,683円から2018年は13,313円と月額3,630円増加していた。

 教育についての意識の高まりや教育費の増加がみられる一方、「子どもの教育費の負担を重いと感じる」については「あてはまる」29.6%、「ややあてはまる」41.8%となり、あわせて71.4%の人が負担が重いと感じていた。

《勝田綾》

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