【高校受験2019】滋賀県公立高入試、勝負は部活引退後…京進に聞く合格への道

 2019年度(平成31年度)滋賀県公立高等学校入学者選抜について、滋賀県の公立高校入試に詳しい「京進」滋賀エリア統括責任者の大北卓氏に話を聞いた。合格に向けた夏休みの過ごし方や、出題傾向を分析する。

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2019年度(平成31年度)の滋賀県公立高等学校入学者選抜について、「京進」滋賀エリア統括責任者の大北卓氏に話を聞いた
2019年度(平成31年度)の滋賀県公立高等学校入学者選抜について、「京進」滋賀エリア統括責任者の大北卓氏に話を聞いた 全 2 枚 拡大写真
 推薦選抜・特色選抜と一般選抜から構成される、滋賀県の公立高等学校入学者選抜。近年では一般入試の学力検査「理科」の全大問で記述式が出題されたように、従来の知識・技能だけでは対応できないような新傾向問題が出題されるなど、情報収集に伴う着実な対策が必要になってきている。

 入試本番まで残り数か月となった今、受験生は合格に向け、何をすべきだろうか。全2回の受験機会がある入試制度の基礎知識や、2019年度入試の予想など、滋賀県内で30年以上の指導実績を持つ「京進」滋賀エリア統括責任者の大北卓氏に話を聞いた。合格に向けた夏休みの過ごし方や、出題傾向を分析する。

2018年度で振り返る、滋賀県公立高校入試の傾向と対策



--まず、滋賀県の公立高校入試について、制度や近年の変化を教えてください。

 2018年度(平成30年度)の滋賀県公立高校入試は、大きく2回に分け、推薦選抜・特色選抜(2月)と一般選抜(3月)が実施されました。

 推薦選抜では、おもに面接や作文・実技検査に基づく評価で選抜されました。高校によって検査概要は異なりますので、受験する生徒は注意が必要です。

 特色選抜では思考力、表現力が多く問われる「総合問題」と「小論文」が課されました。「総合問題」では教科を横断した出題が多くあり、苦手科目・分野があると得点が難しくなります。また、出題形式に慣れていないと解答に手間取りますので、受験する生徒は早めに特色選抜対策を始めることをお勧めします。

 一般選抜では英語・数学・国語・理科・社会の学力検査が課されました。中学校の教科書内容から逸脱するような知識は必要ありませんが、どの科目も記述力が問われる比率がかなり高くなっているのが特徴です。満点を狙うのではなく、合格点を確実にとる意識が必要だったと言えるでしょう。

どうなる?2019年度入試…記述問題は増加傾向



--入試制度の特徴を教えてください。

 前述のとおり、滋賀県公立高校入試では、一部を除き、2月に実施される推薦選抜・特色選抜と、3月に実施される一般選抜と、2回の受験機会があります。

 推薦選抜は、学科の検査はありません。

 特色選抜は、独自問題が出題されますので、学校によって問題は異なります。いずれの学校でも教科横断型の出題、思考力・記述力重視の出題は共通しています。ただし、年度によっては同一の問題がほかの学校で出題されることもあります。また、難度の高い出題も多く見られ、そのための対策が必要だと言えます。

 一般選抜は各学校すべて共通問題です。どの教科も、記述問題の出題が多い傾向であり、その対策に注意が必要です。

 なお、滋賀県内にはさまざまな私立高校があります。また、滋賀県外の京都府、奈良県など、隣県の私立高校が通学圏になる地域もあります。よって、2019年度入試に伴う志望校選びの際は、私立高校との併願も考慮しながら、多くの選択肢の中から自分の希望にあった学校を受験することが望ましいでしょう。

気になる合格判定基準



--推薦選抜および特色選抜と、一般選抜の評価基準を教えてください。

 推薦・特色選抜、一般選抜のいずれも、評価には内申点が加味されます。当日得点と内申点の比率は7:3から5:5と学校によりさまざまです。また、特色選抜では、一部の高校の倍率が高くなっており、そういった人気校は、一般選抜でも高い倍率になる傾向です。

大学入試改革の影響は?



--大学入試改革に伴い、2020年からの「大学入学共通テスト」では知識・技能だけでなく、思考力・判断力・表現力などを問う問題が出題されます。大学入試改革は、公立高校入試にも影響がありますか。

 全般的に、入試問題で思考力、記述力が問われる割合は高くなる一方です。これは滋賀県内だけでなく、京都府内でも同様の傾向が見られます。特に理科・社会でよく問われる短文記述型の問題は、知識に加えて思考力も問われます。丸暗記しただけの学力では、得点することは難しいでしょう。日頃の学習から「なぜ」という視点を忘れずに取り組むことが求められます。このような出題は難関校になるほど多く、「課題発見力」や「課題解決力」が問われています。

 私たち京進の保護者会でも、入試問題の特徴・変化を保護者の方にご説明していますが、自分たちが実際に受験した時との違いに、みなさん驚かれています。

夏からの成績アップ、2019年度受験生へのアドバイス



--受験本番まで残り1年を切りました。合格に向け、夏休みを効果的に過ごすためのアドバイスをください。

 「夏を制する者は受験を制す」という言葉もあるように、夏休みの過ごし方が重要なのは間違いありません。これまで部活動に時間を割いてきた生徒も集中して受験勉強を始めます。まわりも勉強をしているようすが強まり、焦りがでるかもしれません。

 まずは自分自身の得意・不得意を分析しましょう。これまでの模試やテストの結果も参考にして自分の苦手分野を明らかにする必要があります。そして、分析のあとは苦手分野を克服しましょう。時間のある夏にしかできない学習に、ぜひ取り組んでください。

--中学3年生の夏ごろから、大幅に成績を上げた生徒の事例はありますか。

 夏から大幅に成績を伸ばす生徒には、いくつかの共通点があります。その中でも、特に「計画を立てる力」、「計画を実行する力」の重要性が大きいと感じます。受験当日から逆算して、どういった順番で学習を進めるのか、今月は何をするのか、今日は何をするのかまで考えて実行できる生徒は大きく伸びます。

 勉強以外の活動、たとえば部活動に集中していた生徒も、学力の伸び幅は大きい傾向にあります。部活動も受験勉強も成功への道筋は同じです。大きな目標を持つこと、結果を自分で振り返ること、目標に向けて日々の計画を立てることなどが、部活動に集中していた生徒には備わっているからです。

塾ならではのサポートも



--夏からの通塾を考える受験生と、未来の受験生に向け、京進の特長を教えてください。

 京進は滋賀県全域に多数の教場(校舎)があります。1985年(昭和60年)から滋賀県での指導を開始しており、30年以上の実績があります。入試傾向を徹底的に分析し、公立地域トップ高校、難関私立高校合格を目指す志望校別対策講座、多くの的中実績もある滋賀県立高模試などを実施し、入試当日に最大限の力を発揮できるよう受験生をバックアップしています。

 学習面だけではありません。京進オリジナルの「リーチング学習手帳」を使って、生活面も含めた計画を立てる力、実行する力も養います。この力は高校合格後も必ず役に立ちます。「すべては君の第一志望校合格のために」、京進職員一同、みなさんの志望校合格を全力でサポートします。ぜひお近くの京進までお問い合わせください。

--ありがとうございました。

 京進は関西・愛知を中心に全国で学習塾、個別指導教室を展開している。最新の脳科学に基づくオリジナル学習法であるリーチングメソッドは、自ら学ぶ力を育む学習法として高い効果を上げている。

《編集部》

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