H31年4月入学者対象「埼玉県医師育成奨学金」申請は8/3まで

 埼玉県は平成30年7月3日より、平成30年度の「埼玉県医師育成奨学金」の募集を開始する。対象は県内出身で、平成31年4月に県外医学部に入学を希望する者。大学入学に必要な費用として100万円以内と、月額20万円以内を大学卒業まで貸与(上限6年)する。

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埼玉県「埼玉県医師育成奨学金」
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 埼玉県は平成30年7月3日より、平成30年度の「埼玉県医師育成奨学金」の募集を開始する。対象は県内出身で、平成31年4月に県外医学部に入学を希望する者。大学入学に必要な費用として100万円以内と、月額20万円以内を大学卒業まで貸与(上限6年)する。

 「埼玉県医師育成奨学金」は、埼玉県内の高校から県外の医学部に毎年200人前後の学生が進学していることから、医学部卒業後に医師として埼玉県の医療に貢献する志を持った医学生を支援することを目的として設けられた制度。平成24年度の制度開始から100人を超える医学生に対して貸与を行っている。

 平成30年度の募集対象は、平成31年4月に県外医学部に入学を希望する者。そのほか、本人または親が県内に住所を有するか、県内の高等学校等を卒業(修了)する見込みまたは卒業(修了)した者、県内の医師不足地域の公的医療機関または産科、小児科、救命救急センターに医師として勤務する意思を有する者であることも条件となっている。すでに大学医学部に在学している場合は対象外。

 募集人数は17人。貸与内容は、入学に必要な費用として100万円以内と、月額20万円以内を大学卒業まで貸与(上限6年)する。医師免許を得た後、貸与期間の1.5倍の期間、県内の医師不足地域の医療機関または産科、小児科、救命救急センターに医師として勤務すれば、奨学金の返還が免除される。

 募集期間は平成30年7月3日から8月3日まで。申請書や小論文などの応募書類を、募集期間内必着で郵送または持参する。また、平成30年度からは、卒業後に勤務することを志望する医療機関・診療科などの区分ごとに、応募コースを選択する必要がある。医師免許を得た後、県内の医師不足地域の公的医療機関に医師として勤務することを志望する場合は「特定地域の公的医療機関志望コース」を、県内の産科、小児科、救命救急センターに医師として勤務することを志望する場合は「産科・小児科・救命救急センター志望コース」を選択する。

 なお、選考(書類、面接)および貸与後のキャリアアップ支援などは選択コースに基づき実施されるが、貸与候補者および補欠貸与候補者の決定は2コース共通で行われる。埼玉県Webサイトからは、応募申請書、応募チェックリストのほか、奨学金制度や手続きなどの詳細が記載された「貸与の手引き」をダウンロードできる。

《黄金崎綾乃》

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