【全国学力テスト】2019年度サンプル公表、知識・活用を一体的に問う

 文部科学省は2018年8月22日、2019年度以降の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)においてA問題とB問題という区分を見直し、知識・活用を一体的に問う方針を示した。サンプル問題も公表している。

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 文部科学省は2018年8月22日、2019年度以降の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)においてA問題とB問題という区分を見直し、知識・活用を一体的に問う方針を示した。サンプル問題も公表している。

 これまでの全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)では、教科に関する調査問題作成の基本理念として、おもに「知識」に関する問題(A問題)と、おもに「活用」に関する問題(B問題)と分けて整理してきた。

 2017年3月に公示された次期学習指導要領は、生きて働く「知識および技能」、未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力等」、学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性等」という3つの柱に基づいて再整理されている。

 次期学習指導要領では、資質・能力の3つの柱が相互に関係し合いながら育成されるものという考え方に立っていることから、2019年度以降の全国学力テストは、A問題・B問題という区分を見直し、知識・活用を一体的に問うこととする。

 国語、算数・数学については、たとえば日常生活の場面と関連付けられた設定のもと、内容のまとまりに対応する大問の中で複数の小問が展開する構成とする。これにより、自然に調査問題に表された学習過程に沿って解くことができる出題とすることなどが考えられるという。

 なお、従来A問題の中で測られてきた基礎的な知識・技能は、新しい学習指導要領においても育成すべき資質・能力として重要であることから、今回の見直し後も問題を精選したうえで、調査問題の大問の中の小問の1つとして出題する。

 サンプル問題は、小学6年生「国語」「算数」、中学3年生「国語」「数学」について、問題と正答、出題の趣旨が文部科学省のWebサイトに掲載されている。

《工藤めぐみ》

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