新規事業「卓越大学院プログラム」東大・早大など15件採択

 文部科学省は2018年10月3日、2018年度からの新規事業である「卓越大学院プログラム」の選定結果を公表した。国公私立大学から54件の申請があり、そのうち15件を採択。東京大学や京都大学などの国立大学のほか、私立大学からは早稲田大学のプログラムが選ばれた。

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平成30年度(2018年度)卓越大学院プログラム 申請・採択状況
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 文部科学省は2018年10月3日、2018年度からの新規事業である「卓越大学院プログラム」の選定結果を公表した。国公私立大学から54件の申請があり、そのうち15件を採択。東京大学や京都大学などの国立大学のほか、私立大学からは早稲田大学のプログラムが選ばれた。

 「卓越大学院プログラム」は、あらゆるセクターを牽引する卓越した博士人材を養成するとともに、人材育成・交流および新たな共同研究が持続的に展開される拠点を創出し、大学院全体の改革を推進することを目的とした事業。海外トップ大学や民間企業等の外部機関と組織的な連携を図り、世界最高水準の教育・研究力を結集した5年一貫の博士課程学位プログラムを構築する。

 2018年度公募では、2018年6月4日から6日までの申請期間に、国公私立38大学から54件の申請があった。日本学術振興会が運営する「卓越大学院プログラム委員会」における審査を踏まえ、国立大学から12大学14件、私立大学から1大学1件の計15件が採択された。

 文部科学省Webサイトに掲載された採択プログラム一覧には、各大学のプログラム名称、連携先機関などがまとめられている。国立大学では、東京大学「生命科学技術 国際卓越大学院プログラム」が、アステラス製薬、オリンパス、キヤノンメディカルシステムズなどと連携。京都大学「先端光・電子デバイス創成学」では、ケンブリッジ大学やスイス連邦工科大学チューリッヒ、量子科学技術研究開発機構、島津製作所などと連携する。

 私立大学から採択されたのは、早稲田大学の「パワー・エネルギー・プロフェッショナル育成プログラム」。北海道大学、東北大学、首都大学東京、テネシー大学ノックスビル校、清華大学、電力中央研究所などと連携する。

 事業の補助期間は、国の財政状況などにもよるが7年間を予定しており、補助金額は上限4億2,300万円。4年目の評価において個別プログラムの評価に加え、 事業全体としての評価も行い、8年目以降の取扱いについて検討する。

《黄金崎綾乃》

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