大学ブランド力ランキング2018-2019、首都圏1位は?

 日経BPコンサルティングは2018年11月28日、「大学ブランド・イメージ調査2018-2019」の結果を発表した。首都圏編では、前回(2017-2018)と同様に「東京大学」が総合トップ。ブランド力上昇ランキングでは、「横浜国立大学」がトップとなった。

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大学ブランド力ランキングTOP20(首都圏編・ビジネスパーソンベース)
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 日経BPコンサルティングは2018年11月28日、「大学ブランド・イメージ調査2018-2019」の結果を発表した。首都圏編では、前回(2017-2018)と同様に「東京大学」が総合トップ。ブランド力上昇ランキングでは、「横浜国立大学」がトップとなった。

 「大学ブランド・イメージ調査」は、全国の主要大学の「大学ブランド力」算出を目的に、日経BPコンサルティングが実施しているインターネット調査。2018-2019調査は、全国456大学(医科大学や体育大学、短期大学などは除外)について、各地域に住むビジネスパーソンや、中学生以上の子どもがいる父母、教育関連従事者に回答を依頼。大学や学生へのブランド・イメージ49項目を測定し、大学ブランド力(偏差値)として算出、ランキング化した。調査期間は2018年7月30日~8月27日、首都圏編の有効回答数は6,671件。

 総合ランキングは、1位「東京大学」90.7ポイント、2位「慶應義塾大学」83.0ポイント、3位「早稲田大学」79.5ポイント、4位「上智大学」70.0ポイント、5位「東京工業大学」69.0ポイント。1~4位は前回と同じで、5位の東京工業大学は前回の6位から順位をあげた。トップ20のうち、国立大学は7校、私立大学は13大学。

 1位の東京大学は、49のブランド・イメージ項目のうち、18項目でトップを獲得。大学特有の魅力として、「一流感がある」「勉強、研究に熱心である」「各界に多数の人材を輩出している」「他大学にはない魅力がある」「研究などに使用する施設が充実している」などが評価された。そのほか、「いま注目されている、旬である」は日本大学が1位。アメリカンフットボール部に関する報道の過熱化により、注目が集まったことが要因だという。

 前回からの上昇率では、前回から3.6ポイント伸ばした「横浜国立大学」が1位となり、2位には「東京大学」「津田塾大学」がランクイン。それぞれ2.1ポイント伸ばした。

 49項目のうち関連性の高いイメージ群を6つに分類した因子分析によるランキングでは、「一流」「創造力」に東京大学、「躍動感」に早稲田大学、「グローバル」に上智大学、「地域貢献」に横浜国立大学、「上品・誠実」に学習院大学が選ばれた。

 「地域貢献」1位の横浜国立大学は、調査直前の7月に京浜急行電鉄と新しい交通システムの構築に向けた「産学連携の協定推進に関わる協定」の締結し、NEC(日本電気)と共同で民間主体のまちづくり「エリアマネジメント」の研究を開始。新横浜花火大会2018において、混雑状況を可視化する実証実験を行っている。また、2011年に「都市イノベーション学府・研究院」、2017年には「都市科学部」を設置するなど、都市のあり方や都市社会の構築に関する教育・研究を通じて、地域とのつながりがますます強まることが期待されるという。

◆大学ブランド力ランキングTOP20(首都圏編・ビジネスパーソンベース)
※()は前回の順位
1位(1):東京大学 90.7ポイント
2位(2):慶應義塾大学 83.0ポイント
3位(3):早稲田大学 79.5ポイント
4位(4):上智大学 70.0ポイント
5位(6):東京工業大学 69.0ポイント
6位(7):青山学院大学 68.6ポイント
7位(5):一橋大学 68.1ポイント
8位(10):お茶の水女子大学 66.1ポイント
9位(8):明治大学 65.7ポイント
10位(11):中央大学 63.9ポイント
11位(9):東京外国語大学 63.4ポイント
12位(11):学習院大学 63.0ポイント
13位(13):立教大学 62.1ポイント
14位(17):横浜国立大学 61.8ポイント
15位(14):国際基督教大学 61.4ポイント
16位(15):東京理科大学 60.4ポイント
17位(16):東京学芸大学 59.5ポイント
18位(20):津田塾大学 59.3ポイント
19位(19):法政大学 58.6ポイント
20位(23):フェリス女学院大学 56.5ポイント

《黄金崎綾乃》

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