医学部不正入試、9大学の対応状況一覧を公開

 文部科学省は2018年12月26日、「医学部医学科の入学者選抜における不適切な事案の自主的公表を受けた今後の対応状況等について」を公表した。第一報として公開された一覧には、東京医科大学や神戸大学、順天堂大学など9大学が掲載されている。

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医学部医学科の入学者選抜における不適切な事案の自主的公表を受けた今後の対応状況などについて(第一報)
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 文部科学省は2018年12月26日、「医学部医学科の入学者選抜における不適切な事案の自主的公表を受けた今後の対応状況等について」を公表した。第一報として公開された一覧には、東京医科大学や神戸大学、順天堂大学など9大学が掲載されている。

 文部科学省は東京医科における不正入試問題を受け、2018年8月より緊急調査を実施。12月14日に「医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査」最終まとめを公表している。

 今回公表された「医学部医学科の入学者選抜における不適切な事案の自主的公表を受けた今後の対応状況等について」は、神戸大学、岩手医科大学、順天堂大学、昭和大学、東京医科大学、日本大学、北里大学、金沢医科大学、福岡大学の9大学について掲載。各大学の回答に基づき、相談窓口の開設、第三者委員会等による調査検証などの対応状況がまとめられている。

 東京医科大学は、日弁連ガイドラインに準拠した第三者委員会を8月28日に設置し、相談窓口を10月9日に開設した。第三者委員会による報告は、第1次を10月22日に行っており、第2次は12月下旬に行う予定。

 日本大学は、文部科学省からの指摘を受け、学内の調査検証を行い報告済み。今後は副学長を中心とした第三者を含む検証機関を設置するという。事実関係の調査や不利益を被った受験生への対応を検証するとともに、2019年度(平成31年度)の医学部入試が適正に行われているかを検証する予定。設置日などは未定となっている。

 なお、各大学の不利益を被った受験者の救済方針の策定、2019年度(平成31年度)入学者選抜の実施方針の策定については、各大学からの進捗報告が得られ次第、一覧を更新していく予定。今後の対応方針については各大学が検討を進めており、最新の状況については各大学相談窓口などに問い合わせる。

《黄金崎綾乃》

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