母親の約半数が家計心配、不安和らぐ世帯年収の目安は?

 母親の約半数が家計に不安があると回答しており、世帯年収800万円を軸に不安度が減る傾向にあることが、カラダノートが2019年5月28日に発表した調査結果より明らかとなった。

生活・健康 保護者
家計に不安はあるか/家計の不安ランキング
家計に不安はあるか/家計の不安ランキング 全 3 枚 拡大写真
 母親の約半数が家計に不安があると回答しており、世帯年収800万円を軸に不安度が減る傾向にあることが、カラダノートが2019年5月28日に発表した調査結果より明らかとなった。

 「家計に関する意識調査」は、子どもを持つ母親向けメディア「カラダノートママびより」メルマガ登録者を対象に実施したもの。2019年4月10日から4月16日に調査を実施し、1,656名の回答を得た。

 家計に不安があるか聞いたところ、母親の19.3%が「かなりある」、30.6%が「少しある」と回答しており、合わせて49.9%と約半数が家計に不安があることがわかった。その要因として挙げられた中でもっとも多かった回答は「貯蓄」29.7%に関することで、現在の貯蓄額が十分かどうかや貯蓄ができないことに対する不安の声があった。このほか、子どもの教育費や老後の資金など「将来かかる費用」25.4%、「収支のバランス」16.1%が順に続いた。

 家計の不安度ともっとも相関が高かったのは世帯年収で、世帯年収が低いと不安度が高くなり、世帯年収が高いと不安度が低くなる傾向がみられた。また、世帯年収800万円以上で、家計に「不安がある」と回答した人の割合が全体平均の49.9%を下回っていることもわかった。

 ファイナンシャルプランナーの川崎年一氏は、この世帯年収800万円の家庭について、「共稼ぎであることが多く、夫婦2人で働いていることによる収入のリスク分散ができること、また扶養に入らない場合は将来もらえる年金額が(扶養に入っている場合に比べて)大きくなることで老後資金への心配は軽減されることも影響を与えている」と分析している。

 また、収入・貯蓄の把握状況で、「お互いが知らない」「妻だけが把握している」状態での不安度との相関が高いことも調査から明らかに。これについて川崎氏は、「家計に関する課題を共有できていないので、家計の不安との相関が高くなると言えるのでは」とコメントしている。

《桑田あや》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集