手足口病、東京都で警報レベル超え…夏の感染症に要注意
東京都は2019年7月4日、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)の患者報告数が増加していることから、注意喚起を行った。特に手足口病は全国的にも流行しており、東京都では第26週に患者報告数が都の警報基準レベルとなった。
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
手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)は、いずれもウイルスによる感染症。特異的な治療法やワクチンはなく、感染予防策として、こまめな手洗いや咳エチケットがあげられる。患者の多くは小児であることから、家庭や保育所、幼稚園、学校などにおいても感染予防策の徹底が重要となる。
特に大きな流行となっている手足口病について、東京都における第26週(2019年6月24日~30日)患者発生状況を見ると、都内264か所の定点あたり患者報告数(都内全体)は5.10人。前週(第25週)の2.73人から大きく増加した。
都では、警報レベル(保健所単位で定点あたり5.0人/週)にある保健所の管内人口の合計が、都全体の人口の30%を超えた場合を都の警報基準として定めている。第26週は、31保健所のうち10保健所が警報レベル超え。管内人口の合計が都全体の36.5%となったため、警報が発令された。
手足口病は警報開始基準を超えてから警報終息基準(2.0人/週)を下回るまでの間を警報レベルとしている。第26週に警報レベルにある保健所では、江東区の15.33人がもっとも高い。そのほかの保健所は、中央区13.0人、目黒区10.80人、多摩小平8.50人、世田谷7.13人、葛飾区6.75人、江戸川6.33人、練馬区6.31人、台東6.25人、中野区6.17人だった。
なお、ヘルバンギーナの患者報告数は1.37人(警報開始基準値は6.0人)、咽頭結膜熱(プール熱)の患者報告数は0.57人(警報開始基準値は3.0人)。都は、毎年夏に流行する小児の感染症に注意するよう呼びかけている。
《黄金崎綾乃》
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