日常生活のあらゆる場面が必要になる。さまざまな条件を考慮し、いくつも筋道を考えて、その中からもっとも良いと思うことを選択すること。そのスキルを測り、鍛えることは思いのほか難しい。
本企画では、そのきっかけとして「算数ラボ図形 空間認識力のトレーニング」から、思考力を養う問題を紹介する。公式に数字を当てはめるのではなく、思考のプロセスを追うために記述式を多く含んだ問題だ。東京学芸大学名誉教授の杉山吉茂氏、元早稲田大学教育学部・教授で数学教育を専門とする渡邊公夫氏らが監修。
なかなか表には見えてこない、お子さまの思考回路を隣で確認しながら、保護者の皆さんご自身も、これからの時代に求められる「思考力」を試してみてはいかがだろうか。
(問題提供:iML国際算数・数学能力検定協会)
「算数ラボ 図形空間認識力のトレーニング10級」より
問題:矢じるしで すすもう
→は右、←は左、↑は上、↓は下に、1マスずつ すすみます。
たとえば、下の図で うさぎさんが
↓→↓↓→↑
とすすむと、★の ところに つきます。

つぎの もんだいの 答えを 下の 図に かき入れなさい。
(1)下の図で きつねさんが
←↓↓←←
と すすんだ とき、きつねさんが ついた ところに ○を かき入れなさい。
(2)下の図で さるさんが
↑↑→↓→↑↑↑→↓→
と すすんだ とき、さるさんが ついた ところに △を かき入れなさい。

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