麻しん風しん予防接種率…第1期98.5%、第2期94.6%

 国立感染症研究所は2019年8月27日、2018年度の麻しん風しん定期予防接種の実施状況を公表した。接種率は、第1期98.5%、第2期94.6%。いずれも前年度を上回ったものの第2期は目標の95%に届かず、都道府県別でも大都市圏を中心に半数以上が95%を下回った。

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第1期 麻しん風しんワクチン接種状況
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 国立感染症研究所は2019年8月27日、2018年度の麻しん風しん定期予防接種の実施状況を公表した。接種率は、第1期98.5%、第2期94.6%。いずれも前年度を上回ったものの第2期は目標の95%に届かず、都道府県別でも大都市圏を中心に半数以上が95%を下回った。

 麻しん(はしか)風しんの予防には、ワクチン接種がもっとも有効とされており、麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)は現在、1歳児と小学校就学前1年間の幼児を対象とした2回の定期接種を実施。第1期・第2期の定期接種いずれも95%以上の接種率を目標としている。

 2018年度(2018年4月1日~2019年3月31日)の麻しん風しんワクチン接種率は、第1期が98.5%、第2期が94.6%。2017年度の第1期96.0%、第2期93.4%と比較すると、いずれも上昇した。

 都道府県別では、第1期は福岡県の101.0%がもっとも高く、沖縄県の95.8%がもっとも低かったが、目標値の95%を下回った都道府県はなかった。一方、第2期は群馬県の96.4%がもっとも高く、目標値の95%を達成したのは22県にとどまった。もっとも人口が多い東京都の接種率は、第1期97.8%、第2期93.4%。このほか、大阪府、神奈川県、埼玉県などの都市圏でも第2期の接種率が95%を下回った。

《奥山直美》

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