イクメン力全国ランキング、2位沖縄・3位鳥取…1位は?

 積水ハウスは2019年9月19日、日本の育休実態を調査した「イクメン白書2019」を発表。調査結果から作成した「イクメン力全国ランキング」では、1位「島根県」、2位「沖縄県」、3位「鳥取県」がイクメン力の高い都道府県トップ3に選ばれた。

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イクメン力全国ランキング
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 積水ハウスは2019年9月19日、日本の育休実態を調査した「イクメン白書2019」を発表。調査結果から作成した「イクメン力全国ランキング」では、1位「島根県」、2位「沖縄県」、3位「鳥取県」がイクメン力の高い都道府県トップ3に選ばれた。

 積水ハウスは、子育てを応援する社会を先導する「キッズ・ファースト企業」として男性社員の育児休業1か月以上の完全取得を目指し、2018年9月より「イクメン休業制度」の運用を開始。2019年8月末時点では、取得期限を迎えた対象者253名が100%完全取得を達成したという。さらに、9月19日を「育休を考える日」として記念日に制定。企業で働く男性の育休取得実態を探るべく、全国の小学生以下の子どもを持つ一般の20~50代の男女9,400人を対象に調査を実施し「イクメン白書2019」を発行した。調査期間は7月17日~7月24日。

 イクメン力の高さをランキング化した「イクメン力全国ランキング」では、「イクメン力」を図る指標として、「配偶者評価(夫が行う家事・育児の数/夫はイクメンと思うか)」「夫の育休取得日数」「夫の家事・育児時間」「夫の家事・育児参加幸福感」の4つの基準を設け、ポイント算出することで47都道府県のランキングを作成。イクメン力の高い都道府県の上位は、1位「島根県」、2位「沖縄県」、3位「鳥取県」、4位「和歌山県」、5位「三重県」となった。一方、イクメン力が低いと評価されたのは、45位「愛知県」、46位「石川県」、47位「広島県」であった。

 夫、妻それぞれに「イクメンだと思うポイント」を聞くと、1位「子どもと一緒によく遊ぶ」、2位「子どもをお風呂に入れる」がともに上位2つに選ばれた。続いて、妻が思う夫のイクメンポイントの3位には「妻の育児の不安や愚痴を聞く」がランクイン。一方、夫が思う自身のイクメンポイント3位には「家族のために我慢をする」がランクインし、43.8%の夫が家族のために何らかの我慢していると回答した。

 男性の育休制度については、男女ともに8割以上が「賛成」と回答したものの、「育休を取得したい夫」は60.5%、「夫に取得させたい妻」は49.1%にとどまった。さらに、実際に1日以上の育休を取得したのは全体の1割(9.6%)のみという結果となった。また、育休を取得した男性の77.0%は「育休取得前に不安があった」と答えており、不安の要因として「職場で周囲に迷惑をかけるのではないか」「給料・手当が下がり生活に影響が出るのではないか」「引き継ぎがうまくいくかどうか」といった内容が上位を占めた。

 育休取得に対する職場の協力体制については「協力的」との意見が68.7%にのぼり、育休制度に「満足した」との回答も71.2%と高く、思い切って取得してよかったと感じた人が多いようだ。反面、取得しない理由としては「制度が整備されていない」「取得しにくい雰囲気」「周囲に迷惑」「給料が下がる」などがあげられた。

 積水ハウスでは、2018年9月より3歳未満の子どもを持つすべての男性社員を対象に「男性社員1か月以上の育児休業(イクメン休業)完全取得」を推進。最初の1か月を有給休暇とすることで、2019年8月末時点で取得率100%を達成した。対象の男性社員とその配偶者を対象に行ったアンケート調査では、男性社員の95.8%、配偶者の93.8%が育休取得について「満足」と回答。休業期間1か月(31日)という長さについては、男性社員も配偶者も「ちょうど良かった」との答えが半数を占めたが、男性社員の4人に1人は「長い」、配偶者の3人に1人は「短い」33.0%と回答し、夫婦間で適した期間に多少の差が見られた。

 積水ハウスでは、「日本にもっとイクメン休業を」をコンセプトに、男性の育休取得を推進するWebサイトを公開。今回の「イクメン白書2019」の詳細も紹介している。

《畑山望》

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