【大学受験2020】難関大志願者が減少傾向、河合塾の入試動向分析

 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は2019年10月10日、2020年度入試情報の入試動向分析に「2020年度入試の概要」を掲載した。2020年度入試を展望するうえで重要な、入試を取り巻く環境や注目される入試変更点、大学の動きについてまとめている。

教育・受験 高校生
河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」
河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」 全 2 枚 拡大写真
 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は2019年10月10日、2020年度入試情報の入試動向分析に「2020年度入試の概要」を掲載した。2020年度入試を展望するうえで重要な、入試を取り巻く環境や注目される入試変更点、大学の動きについてまとめている。

 2020年度入試の概要は、「2020年度入試の受験環境」「国公立大入試のおもなポイント」「私立大入試のおもなポイント」の3つのテーマで構成。2020年度入試の受験環境について、2020年春の18歳人口が2019年春から約8,000人減少することから、現役の大学志願者数も減少すると予測。既卒生も減少し、2020年度の大学入試志願者数は2019年度より減少する見込みだという。

 2020年度の大学・学部新設の動きでは、宇都宮大学と群馬大学が設置する共同教育学部、公立で初となる専門職大学(静岡県立農林環境専門職大学)の新設、私立大学で予定される10大学の新設(2019年9月現在、認可申請中の大学を含む)などを取りあげた。

 英語資格・検定試験活用の拡大について、英検やTOEICなどの民間の英語資格・検定試験を利用する大学が広がっていると解説。2020年度一般入試における利用状況は、国公立大学が11%にあたる20校、私立大学が31%にあたる184校となっている。

 「国公立大入試のおもなポイント」「私立大入試のおもなポイント」では、第2回全統マーク模試にみる志望動向を掲載。国公立大学入試のメインとなる前期日程の志望者は前年比97%とやや減少、後期日程は募集人員縮小の影響から前年比96%と減少している。また、大学グループ別では、旧帝大を中心とした難関10大学が前年比95%で、国公立大全体と比べても高い減少率となった。

 私立大学全体の志望者は前年比102%とやや増加となった。一方、大学グループ別では、「早慶上理」「MARCH」「関関同立」といった難関大グループで志望者の減少が目立つという。特に「MARCH」は前年比93%となった。

 これらの詳しい情報は、Kei-Netの2020年度入試情報の入試動向分析に掲載。そのほかにも、入試難易予想ランキング表や新設大学・増設学部・学科一覧、入試変更点一覧などが公開されている。

《黄金崎綾乃》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集