子どものネット利用制限はスキル習得逃す…ユニセフ報告
ユニセフ(国連児童基金)は2019年11月29日、報告書「つながる世界で成長する私たち」を発表した。子どものインターネット利用の行き過ぎた制限は、子どもたちが学習とスキルを身に付ける機会を奪うという。
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「つながる世界で成長する私たち」(原題:Growing up in a connected world)は、ユニセフ・イノチェンティ研究所とLSEロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(ロンドン大学)が、Global Kids Onlineの調査に基づいてまとめた報告書。ヨーロッパ、アフリカ、東南アジア、ラテンアメリカの11か国における1万5,000人近くの子どものインターネット利用に関するデータを比較している。
報告書では、より広範なインターネット上の活動に参加する子どもたちはインターネット利用に熟練していると指摘。一方、インターネットへのアクセスが制限されている子どもたちのデジタルスキルは弱い傾向があるという。たとえば、ゲームや動画などのネット上の娯楽は、幼い子どもたちが教育的、情報的、社会的なネット上での経験に関心を抱く助けにもなる。娯楽だけに留まらずインターネット上での活動を広げていくことで、さまざまな技術や重要な能力も伸ばすことができるという。
ユニセフ・イノチェンティ研究所の子どもとデジタル技術の研究主任であるダニエル・カルデフェルト・ウィンター氏は「保護者が必要以上にインターネット利用を制限すると、子どもたちの将来のための準備が疎かになってしまうかもしれません。もっとも重要なことは、子どもたちがサポートを必要としている時に、大人はそれに応える準備ができているということです」と述べた。
11か国の子ども約1万5,000人のデータ分析結果を見ると、ネット上で性的コンテンツにさらされた割合は、「南アフリカ」51%、「ガーナ」39%、「ブルガリア」37%、「ウルグアイ」36%など、3割以上にのぼる。報告書では、「子どもたちがデジタル世界のリスクにさらされているのを最小限に抑え、その利益を最大限に生かすには、問題のあるオンラインコンテンツやそれへのアクセスに対処することが重要」と指摘。ユニセフは、ハイテク企業に対して、幼い子どもにとって有害なコンテンツを積極的に監視および削除し、保護者や教育者が、子どもたちがインターネット上での機会を最大限に活用できるようサポートすることを求めている。
LSEの社会心理学教授であるソニア・リビングストン氏は「Global Kids Onlineの調査では、子どもがインターネット上で過ごす時間を心配するよりも、親が子どものデジタル世界に積極的に関わり、遭遇する可能性のある特定のコンテンツと接触のリスクについて話し合うことで、子どもが自己回復力を得て、成長できると示唆しています」と述べている。
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