文科省「幼稚園教育パンフレット」就学前に育ってほしい姿とは?
文部科学省は2019年12月、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿とその取組みをまとめた幼稚園教育パンフレットを作成し、Webサイトに掲載した。幼稚園を学校教育を通して育む力の基礎を身に付ける機関として位置づけ、その役割をまとめている。
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「一人一人のよさを未来へつなぐ―学校教育のはじまりとしての幼稚園教育―」は、A3~A4の大きさの6構成でまとめられたカラーパンフレット。
幼稚園から高校の学校教育を通じては、「知識および技能」「思考力、判断力、表現力など」「学びに向かう力、人間性など」の3つの力をバランスよく育む必要があるとして、幼稚園ではその基礎を、遊びを通して一体的に育成することを求めている。
幼児期の終わりまでに育ってほしい姿として示されたのは、「健康な心と体」「自立心」「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」「社会生活との関わり」「思考力の芽生え」「自然との関わり・生命尊重」「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」「言葉による伝え合い」「豊かな感性と表現」の10項目。
ただし、これらは到達目標ではなくひとりひとりの発達に応じて育っていくものであり、それぞれの姿の一部のみを記載したもの。幼稚園の教師には、これらの姿を念頭に置いて捉えつつ、ひとりひとりの発達にあった指導を行うことを求めている。
パンフレットでは、幼児期の学びが小学校での各教科などの学習につながるようなスタートカリキュラムの活動例も紹介。育ってほしい姿を幼稚園と小学校で共有し、小学校以降も子どもの発達や学びをつないでいく取組みをまとめている。
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