校務システム、NHK学園が採用する自動認識技術…iTeachersTV

 iTeachers TVは2020年2月12日、NHK学園高等学校の保坂英之先生による教育ICT実践プレゼンテーション「校務支援システムのデータ入力ではキーボードを使わないことにした」を公開した。自動認識技術を活用したアプローチ、学校における技術の内製化の必要性などを伝える。

教育ICT 先生
NHK学園高等学校の保坂英之先生による「校務支援システムのデータ入力ではキーボードを使わないことにした」
NHK学園高等学校の保坂英之先生による「校務支援システムのデータ入力ではキーボードを使わないことにした」 全 3 枚 拡大写真
 iTeachers TVは2020年2月12日、NHK学園高等学校の保坂英之先生による教育ICT実践プレゼンテーション「校務支援システムのデータ入力ではキーボードを使わないことにした」を公開した。自動認識技術を活用したアプローチ、学校における技術の内製化の必要性などを伝える。

 iTeachers TVは、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム「iTeachers」による教育ICT情報番組。先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、ICTを活用した「新しい学び」の実践や取組みをプレゼンテーション形式で紹介する。

 今回のゲストは、NHK学園高等学校の保坂英之先生。「校務支援システムのデータ入力ではキーボードを使わないことにした」と題して、2月5日に前編(Vol.217)、2月12日に後編(Vol.218)を公開した。NHK学園では、現場を知る教員が校務支援システムの開発・運用も兼ねており、保坂英之先生は校務支援システムの内製化に取り組む数学教諭。MS認定教育イノベーターであり、異能vation2018 ジェネレーションアワード部門賞を受賞している。

 校務支援システムというと、データ集計や帳票出力といったデータ活用の機能ばかりが着目されているが、迅速かつ正確なデータ収集ができていないと十分に活用することはできない。前編では、この問題を解決するためにNHK学園で行ってきた自動認識技術を活用したアプローチについて紹介。広域通信制課程であるNHK学園は、扱うデータ量が多く、生徒個々が保有するデータが多様、校務支援システムに依存した業務運営といった特徴がある。動画では、NHK学園の校務ICT化プラン、課題と課題への取組み、システム構成などを話す。

 後編では、まずNHK学園が活用した自動認識技術を説明。郵送や長期保管での劣化が想定されるレポート・試験といった提出物では耐久性が高い1次元バーコード、スクーリングでは生徒証に埋め込むため小型のQRコードを採用している。予算との兼ね合いが大きいICT化だが、NHK学園はシステム内製化指向のためソフトウエア開発費用が0円。これが後押しとなり、学校としても迅速に導入を決められたという。自動認識技術の活用の有効性とあわせて、学校における技術の内製化の必要性について説明。NHK学園のシステムにおける調達機器や導入のコツなども知ることができる。

 番組後半には「教育ICTなんでも3ミニッツ」コーナーを収録。前編では教育ICTコンサルタントの小池幸司先生による「教育現場で使えるiPadアプリ講座」、後編では同志社中学校の反田任先生による「授業デザインと教育ICT」を紹介する。

 番組は、すべてiTeachersのYouTubeチャンネルで視聴できる。毎週水曜日の夜に「iTeachersTV ~教育ICTの実践者たち~」シリーズの新作を公開している。これまでに218回の番組を配信しており、過去の番組も視聴できる。

◆iTeachers TV【Vol.217】NHK学園高等学校 保坂英之先生
「校務支援システムのデータ入力ではキーボードを使わないことにした」前編

◆iTeachers TV【Vol.218】NHK学園高等学校 保坂英之先生
「校務支援システムのデータ入力ではキーボードを使わないことにした」後編

《黄金崎綾乃》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集