【高校受験2020】大阪府公立高入試<社会>講評…現代的な話題を反映した出題

 2020年3月11日(水)、令和2年度(2020年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムでは、成学社(開成教育グループ)の協力を得て、「社会」の講評を掲載する。

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2020年度(令和2年度)大阪府公立高等学校入学者選抜<社会>講評
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 2020年3月11日(水)、令和2年度(2020年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。2020年3月7日に発表された全日制の学校別の競争率(志願倍率)は、北野(文理)1.30倍、大手前(文理)1.42倍など。全日制課程普通科(単位制高等学校を除く)を設置する高等学校は、普通科が募集人員2万1,746人に対し2万4,450人が志願し、競争率は1.12倍。専門学科は募集人員903人に対し1,095人が志願し、競争率は1.21倍。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「社会」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

◆大阪府<社会>講評(開成教育グループ 提供)

 昨年よりやや易化

大問1 政治・法制度  易しい
大問2 情報伝達  標準
大問3 食料問題  易しい
大問4 社会保障  標準
 大問構成は例年通りであった。政治・法制度、情報伝達、食料問題、社会保障という大きなテーマにそって出題された。基本的な知識で対応できる問題が多く、記述問題の難易度も易しくなった。ただし、歴史の並べ替え、資料読み取り、説明記述問題は背景知識や理解を要し、得点差がつくと考えられる。分野ごとにみると、公民の、特に経済・社会保障分野の出題割合が高いことが特徴である。公民の配点の割合は、融合問題を除いて40%(昨年は32%)で、その中で経済・社会保障分野の出題が6割を占めている。内容では、情報格差、フードロス、所得の再分配などが現代的な話題を反映した出題になっている。

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 このレポートは令和2年3月12日(木)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ

《編集部》

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