休校中の高校生、勉強時間4割増…スタディプラス調べ

 学習管理SNS「Studyplus」を運営するスタディプラスは、Studyplus上の学習データ調査およびユーザーへの意識調査を実施。中高生年代における勉強記録時間が前年に比べて増え、特に高校生は40%増と大幅に増加していることがわかった。

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 学習管理SNS「Studyplus」を運営するスタディプラスは、Studyplus上の学習データ調査およびユーザーへの意識調査を実施。中高生年代における勉強記録時間が前年に比べて増え、特に高校生は40%増と大幅に増加していることがわかった。

 Studyplusは、ユーザーの学習管理、自立学習、学習モチベーションの維持・向上をサポートするアプリ。調査は、全国のStudyplusユーザー(中学生~高校既卒生)を対象に、インターネットを利用し2020年4月10日~4月14日に実施した。回答者は2万3,587人。

 新型コロナウイルス感染防止に伴い、一斉休校が開始した3月以降について、Studyplus内における学習時間の変化を調査した。高校1年生および高校2年生(3月時点での学年)の勉強記録ユーザー数は、高校2年生は前年同月比で27.0%増、高校1年生は前年同月比で21.7%増となった。1人あたり勉強時間は、高校2年生は前年同月比で41.0%増、高校1年生は前年同月比で41.7%増となった。

 時間帯別の勉強時間でみると、「午前6時~午前11時59分」「正午~午後5時59分」という日中の勉強時間が大幅に増加。日中帯(午前6時~午後5時59分)の勉強時間の変化は、高校1年生が前年同月比で103.8%増(13.1時間→26.7時間)。高校2年生は、前年同月比で87.8%増(23.8時間→44.7 時間)と増加している。

 勉強場所は、塾や学校、図書館などでの勉強ができなくなり、自分の部屋やリビングなど家の中で勉強する人が増えた。平日の勉強時間は、自粛前は2時間程度が最多だったが、自粛後は5時間以上が最多となった。また休日は、自粛前から5時間以上が最多だったが、その割合がさらに高くなり、全体の傾向としてより勉強時間が長時間化していることがわかる。

 休校による影響として、ついスマートフォンを触ってしまうことや、集中力の問題、わからないことを聞ける人がいないなど、自宅にいることのマイナス面をあげる声が多かった。一方で、勉強時間の増加や自分のペースで勉強できるようになったことをプラスと考える声もあった。

 緊急事態宣言による全国各地での休校期間延長を受け、中高生の学習環境は大きく変化し、これまでにないほど自宅での学習の重要度が高まっている。Studyplusは、自宅学習を応援する企画として、フォロワーのみんなで1日の目標学習時間の達成を目指す「みんなで挑め!勉強時間デイリーチャレンジ」を4月17日~5月6日に行う。詳細はWebサイトで確認できる。Studyplusの会員登録は無料。

《田中志実》

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