ポストコロナ時代を見据え…東北大・総長メッセージ

 東北大学は2020年5月18日、東北大学総長のメッセージをWebサイトに掲載した。「『ニューノーマル』を先導する東北大学へ」と題し、学生の学びを徹底的に支援すること、ポストコロナ時代を見据えた取組みを進めることなどを伝えている。

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東北大学総長メッセージ(一部)
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 東北大学は2020年5月18日、東北大学総長のメッセージをWebサイトに掲載した。「『ニューノーマル』を先導する東北大学へ」と題し、学生の学びを徹底的に支援すること、ポストコロナ時代を見据えた取組みを進めることなどを伝えている。

 東北大学の大野英男総長によるメッセージ「『ニューノーマル』を先導する東北大学へ」は、学生や教職員に向けたもの。宮城県に対する緊急事態宣言が解除されたことを踏まえて、東北大学は行動指針(BCP)をレベル3へと引き下げた。5月18日時点で、「研究」は最小限、「授業」はオンラインのみ、「課外活動」は全面禁止、「学内会議」は原則オンラインなどの対応をとっている。

 メッセージによると、新型コロナウイルス感染症の脅威が去るまでは、今後どのレベルとなっても、東北大学のあらゆる活動は厳格な感染症拡大防止策を講じたうえで行うという。このようなニューノーマル(新しい日常)においては、ひとりひとりの意識が重要とし、引き続き協力と責任ある行動を呼びかけた。

 あわせて、学生には、制約がある日常にあっても前向きにさまざまな取組みに挑戦してほしいとメッセージを送った。現在、東北大学は緊急学生支援パッケージとして、オンライン学習のためのネット環境支援、学生参画型ピアサポーターによる相談対応などの支援や、勤労の場の提供等による経済支援などを実施している。この緊急学生支援パッケージの提供やオンライン授業をはじめとして、学生の学びを徹底的に支援していく姿勢を示した。

 また、東北大学はポストコロナ時代を見据え、社会の変革を先導する取組みを進める考え。そのひとつとして、サイバー空間を活用した大学の諸活動の拡張をあげた。授業、研究開発、国際連携、入試、社会との共創、さらには業務全般のオンライン化は、これまでにない新たな展開をもたらすとの見解を示し、現実と仮想空間の融合によって、ボーダレスで多様性に富み、インクルーシブな大学の未来を学生・教職員とともに創っていくと述べた。

 最後には、今回の事態を契機に、感染症拡大防止への万全の対策を講じつつ、変革に挑戦して大学の活動を飛躍的に発展させ、社会と世界に貢献していくと伝えた。東北大学の新型コロナウイルス感染症に対する対応は、Webサイトに掲載されている。

《黄金崎綾乃》

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