【大学受験2021】新型コロナで追試・振替…各大学の対応状況

 2021年度(令和3年度)大学入学者選抜において、新型コロナウイルス感染者などに受験機会を確保するため、国立大学の96.3%、公立大学の71.7%、私立大学の30.0%が追試験を実施することが、文部科学省が2020年9月2日時点で集計した結果より明らかになった。

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令和3年度大学入学者選抜での新型コロナウイルス感染症対策に伴う各大学等の試験期日および試験実施上の配慮等の対応状況について
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 2021年度(令和3年度)大学入学者選抜において、新型コロナウイルス感染者などに受験機会を確保するため、国立大学の96.3%、公立大学の71.7%、私立大学の30.0%が追試験を実施することが、文部科学省が2020年9月2日時点で集計した結果より明らかになった。

 文部科学省は、2021年度大学入学者選抜において、新型コロナウイルス感染症対策に伴う試験期日や試験実施上の配慮を各大学に要請している。大学入試選抜を実施する国公私立767大学(国立82大学、公立92大学、私立593大学)を対象に、「総合型選抜での配慮」「学校推薦型選抜での配慮」「追試験の実施」「振替の実施」「科目数」などについて、各大学が講じた措置を取りまとめ、Webサイトに掲載。PDF形式の調査票と各大学のWebサイトへのリンクを掲載している。

 文部科学省が2020年9月2日時点で集計した結果によると、追試験を実施する大学は、国立大学が79大学(96.3%)、公立大学が66大学(71.7%)、私立大学が178大学(30.0%)。また、追加の受験料を徴収せずに別日程へ振り替える大学は、国立大学が1大学(1.3%)、公立大学が6大学(6.5%)、私立大学が458大学(77.2%)。このうち、追試験と振替を両方実施する大学は、公立大学が4大学(4.3%)、私立大学が124大学(20.9%)。

 一方、追試験も振替も実施しない大学は、私立大学が10大学(1.6%)。検討中の大学は公立大学が21大学(22.8%)、私立大学が70大学(11.8%)。

 選択問題の設定や、発展的な内容から出題しないことなど、学業の遅れに対する出題範囲などに配慮する大学は、国立大学が60大学(73.2%)、公立大学が36大学(39.1%)、私立大学が301大学(50.8%)。

 なお、各大学でのその後の検討状況により、変更が生じる場合もあるという。

《工藤めぐみ》

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