大学入学共通テストまで2か月、受験生保護者に一斉アンケート

 2020年以降の大学入試制度の変更について、91%の保護者が知っているが対策を講じている人は約4分の1であることが、CyberOwlが運営する、習いごと/学習塾情報メディア「テラコヤプラス by Ameba」が2020年10月30日に公表した調査結果から明らかになった。

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新大学入試制度についてのアンケート調査
新大学入試制度についてのアンケート調査 全 3 枚 拡大写真
 2020年以降の大学入試制度の変更について、91%の保護者が知っているが対策を講じている人は約4分の1であることが、CyberOwlが運営する、習いごと/学習塾情報メディア「テラコヤプラス by Ameba」が2020年10月30日に公表した調査結果から明らかになった。

 「新大学入試制度についてのアンケート調査」は、2020年10月の調査期間に全国の受験生の子どもを持つ親175人を対象にインターネット調査で実施した。

 「2020年度から大学入試の仕組みが一部変更になることを知っているか」という質問に対して「知っている」が44%、「なんとなく知っている」が47%で全体の91%にあたる159人が認知している結果となった。

 対して、大学入試制度が変更になることを知っている159人に「新制度に対して対策をしているか」と質問したところ「している」と回答したのは約4分の1にあたる25%だった。

 このことから、大学入試制度が変更になることは知っていても何をすればいいのかわからないという人が多いことがわかった。

 新大学入試制度に関する、7つの変更点についての質問では、「知っている」と答えた割合が、「国公立大学でも面接を課す大学が増える」が44.0%、「一般入試でも課外活動などの実績を記載した『調査書』の提出が必要になる」が44.6%、「一般入試(一般選抜)の評価基準が志望理由や高校での取り組みに重きを置かれるようになる」が53.7%、「大学入学共通テスト(旧センター試験)ではリスニングの配点が高くなる」が62.9%、「大学入学共通テスト(旧センター試験)では思考力/判断力/表現力を重視した試験になる」が71.4%、「記述式問題を採用する大学が増える想定である」が74.3%、「センター試験の名称が変更になる」が79.4%だった。

 「センター試験の名称が変更になること」や「記述式問題が増える想定であること」は80%近い保護者が「知っている」と回答したのに対して、「国公立大学でも面接を課す大学が増える」や、「一般入試でも課外活動」などの実績を記載した『調査書』の提出が必要になる」などを知っていたのは半数以下という結果となった。

 新大学入試制度の具体的な内容についてまでは、知らない保護者も多くいることがわかった。

 「テラコヤプラス by Ameba」は、新型コロナウイルスの影響による休校など、例年と異なる中での制度変更で不安を抱える保護者、受験生も多いと思われるが、学校や学習塾、予備校などから正しい情報を得て、志望校合格を目指すことが大切だとしている。

《鈴木あさり》

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